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LCCでアジア周遊 記者が駆け足で体験

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NIKKEI STYLE

 日本でも格安航空会社(LCC)の路線が増え、低価格で海外旅行が可能になった。既存の大手航空会社と比べて座席が狭いとの指摘はあるが、実際の使い勝手や座り心地はどうか。日経MJの記者(41)がLCCを使って、アジア5カ国約1万4000キロメートルを駆け足で巡ってみた。

成田

 今回はLCCを使って6日間で5カ国を巡る弾丸ツアー。10日午前9時20分、成田空港着。イースター航空ソウル行きは11時50分発だが、LCCは欠航や遅延が多いと聞き、不安になって早めに足が向いた。

LCCは持ち込む荷物の大きさや重量を規定、上回ると課金される。記者のスーツケースを計測すると8.5キログラム。規定の7キログラムを超えたが「大丈夫ですよ」とスタッフに言われ、拍子抜け。飛行機も定刻で出発した。

ソウル

 仁川空港着が午後2時35分。次の済州航空バンコク行きは8時5分。空港までの交通の便を知るため、都心部まで足を運んだ。

出発2時間前には戻る必要がある。ソウル駅まで往復で2時間弱かかるので都心部での滞在時間は1時間。ソウル駅到着後、タクシーで明洞へ。韓国料理タッカルビをかき込み、ソウル駅に戻ったが、空港への鉄道の乗り場が分からない。

観光案内所で尋ねると近くの済州航空のチェックインカウンターと出入国管理事務所を教えてくれ、利便性に感謝する。

済州航空の便には間に合ったものの、座席が狭い。座席の前縁から前席のシートポケットまでの距離は20センチメートル。大手航空会社より約10センチ短い。身長173センチメートル、体重63キログラムの記者が楽な姿勢をとると膝が前席にぶつかる。前席の背もたれが膝を押さえる格好で、座席の前縁が太ももの後ろ側を圧迫し、しびれてくる。

1機を効率良く使い回すLCCの座席は素早く掃除するため、汚れが落ちやすくクッション性も良い合皮か革張りが多い。ただ今回の済州航空の座席は布製。シートが硬く、座り心地は悪い。

バンコク

 ソウル―バンコク間は5時間半。3時間を超えると時計ばかりが気になり、狭い座席から一刻も早く抜け出したい。初日の移動距離は5000キロ弱に及び、バンコク着は午後11時41分。ホテルのベッドに倒れ込んだ。

LCCは空港使用料を抑えるため、アクセスの悪い空港を利用する。2日目のエアアジアのジャカルタ行きは、国内線中心のドンムアン空港が拠点だ。エアアジアのカウンターの近くにはセルフチェックインの機器が並ぶ。わずかな作業でチェックインが完了。順番待ちの列に並ぶ必要がなく、ストレスを感じない。

ただ、搭乗時間の10時25分になっても搭乗機が現れない。ようやく10時49分に到着し、約10分で乗客を降ろし清掃も完了。11時に搭乗を開始する早業だ。LCCアジア最大手の意地を感じた。

ジャカルタ

 ジャカルタには、ほぼ定刻の午後2時44分に到着。市内は排ガスがひどく、頭痛までしてきた。次のクアラルンプール行きライオン航空は翌日午後9時発。翌朝便に残席があったので、先を急ごうと英語を使い電話で問い合わせるが結果は「ノー」。大半のLCCが購入後の変更は認めておらず、ライオン航空も例外ではなかった。当初予定の便でクアラルンプールへ。

クアラルンプール

 4日目は予備日。今回のルートは航空経営研究所(東京都府中市)の森崎和則主席研究員に路線ごとに異なるLCCを組み合わせて考えてもらった。LCCは基本的にキャンセルできない。「余裕のない日程で序盤で欠航すると、それ以降の購入した航空券が無駄になる」という森崎さんのすすめで予備日を設けた。

クアラルンプール国際空港のLCC専用ターミナルはメーンターミナルからバスで約20分、免税店もほとんどない。タイガーエアウェイズのシンガポール行きは座席も狭く、背もたれの角度は直角に近かったが、1時間だったので我慢できた。

シンガポール

 LCCにもビジネスクラスがある。エコノミークラスに約1万円の追加料金を払い、成田行きのスクートに乗ってみた。座席前縁から前席シートポケットまでの間隔は51センチメートルとゆったり。搭乗時間は約7時間だが、苦痛は感じなかった。エコノミー席を見ると、背の高い男性は膝が前席の後部に当たり、足も組めない。

無事帰国したが、欠航や遅延はなく定刻より早い発着があったほど。荷物は11キログラムまで増えたが課金されることもなかった。航空券(燃料サーチャージや税金など諸費用込み)は計11万3120円。旅行会社経由で大手航空会社を使うと約21万円かかる。空港やターミナルの不便さはほとんど気にならず、サービスも十分満足。座席も2~3時間以内だと快適に利用できることを実感した。

ネット予約は煩雑

 LCCは低運賃を実現するため店舗を持たず、航空券はインターネットのサイトで購入する。ただ、この購入方法が何とも煩わしい。LCC初体験の記者も苦戦を強いられ、すべて購入するのに半日かかった。

日本航路を持つLCCは日本語サイトがある。その他のLCCでも英語など現地語以外のサイトを設けており、辞書を引きながら購入は可能だ。だが、随所に落とし穴が待っていた。

座席指定の画面が現れ、不用意に指定してしまい、危うく座席指定代が課金されそうになった。チェックを外さないと、必要がないのに航空傷害保険も加入させられる羽目に。エアアジアのサイトではチェックの外し方が分からず、仕方なく加入した。LCCは運賃以外の収入が総収入の2~3割を占め、こうした付帯サービスは収益源のひとつだ。

パスポートとクレジットカードを手元に置き、名前や日にちなど間違えないように慎重に入力していく。サイトを行きつ戻りつしながら入力するが、一定時間内に完了しないと入力途中でも閉じてしまうLCCもある。

コールセンターに問い合わせても、なかなかオペレーターにつながらない。積み上がる通話料を考えると、本当に格安なのか疑問もわく。

日本のネット通販でカード決済の場合、カード番号と有効期限だけでなく、裏面の数列「セキュリティーコード」を要求されることがある。LCCの航空券購入では、さらに「3Dセキュア」と呼ばれる個人で設定するパスワードの入力が求められる。

カード会社のサイトを通じて即登録できるが、日本ではまだ認知度が低く、記者も最初は何のことだか分からなかった。

また、ブラウザー(閲覧ソフト)によっては、入力途中でエラーに。記者が普段使うグーグルの「クローム」では購入できないLCCもあり、米マイクロソフト「インターネット・エクスプローラー」を利用することで乗り切った。

LCCの航空券購入は、時間と心の余裕があるときにした方が良いだろう。

(倉本吾郎)

[日経MJ6月21日付]

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