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やり直しはできる 石倉洋子教授の起業心得5カ条

2013/7/4

講演する慶応大大学院の石倉洋子教授(6月3日、東京・大手町)

起業を目指す女性を応援する「ウーマンズ・イニシアチブ・フォーラム スキルアップセミナー」(日本経済新聞社主催、6月3日)が開かれ、慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科の石倉洋子教授が起業の心構えについて講演しました。「やり直しはきかない」というネガティブな思い込みこそ最大の敵――。大学卒業後、通訳などの仕事をしながら7年間の「フリーター」生活を経て米国に留学した自身の人生も、やり直しの繰り返しだったとか。石倉さんの説く「起業の心得5カ条」を紹介します。

第1条 自分がよく知る「身近なところ」から
「こんなものがあればいいな」「なぜこういうものがないのか」と身近なことから考えること。自分がよく知っていることで勝負をしよう。起業というと、何か「特別なすごいこと」を考えなければ、と思ってしまうが、これは失敗のもと。小さなことでも、常にアイデアを生み出そうとしていると、別のところで思わぬ進化をすることもある。また、様々な「点と点」がつながり、大きなアイデアになる。

この第1条は石倉さんご自身の失敗経験からきているそうです。

「あるとき、私を含めて3人の登壇者がいるセミナーで講演したんです。私は3番目の登壇者で、準備していったものをすべて前の2人にいわれてしまった。案の定、自分もしどろもどろになるし、自分が話している間、お客さんの反応がさえないのもよくわかった。その日はやけ酒(笑い)。でも、このときのことを考え直すと、本当は自分だけしかいえないことがあった。前の2人はとても偉いというか、頭のいい人たちだったから、難しいことをいっていたのだけど現場の経験はあまりなかった。私はもっと、自分が経験してきた身近なことを話せばよかったんだとあとで気づきました。無理して偉そうなことを話そうとして大失敗した例です」

第2条 セールスポイントは「ソフト」なもので勝負
自分自身のセールスポイントを探すときに「学歴・年齢・性別・経験・資格」に代表される、客観的なものでなくてはならない、と考えがち。その結果、自分にはセールスポイントがないと嘆く人が多い。しかし本来、ユニークさとは人から見てすぐにわかるような「ハード」なものではなく「粘り強さ」「体力がある」といったような「ソフト」なもの。

ではその「ソフト」なセールスポイントはどのようにすればみつかるのでしょうか。

「見えにくい『ソフト』な得意分野を見つけるためのコツは『新しい場所に出かける』ことです。海外に行ってみる、というような大きなことでなくても、いつもと違う人とランチに行くとかでいい。新しい人と話すことで、自分の得意分野や新しいアイデアが見えてくる」
「最近私も、10年間勤務した一橋大学から、慶応義塾大学に移った当初、この選択は人生最大の失敗だと思っていました。なぜこんなにつらいんだろうと自分で思い当たることをリストに書き出したら、自信をなくしていることに気付きました。新しい場所で貢献しなければというプレッシャーがあったんですね。けれど、新しい場所で最初は何もわからないのが当たり前。そう気付いたらふっと楽になりました。今はとても楽しくやっています。前いたところにかつて自分がいたなんて信じられないくらい」

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