夜の図書館、ぬいぐるみに魔法 夢与え本好き育てる「お泊まり」の様子、ジオラマ写真に

2013/6/9

ブームの予感(日経MJ)

子どもの大切な相棒、ぬいぐるみを図書館に1泊させるイベントが全国で広がっている。夜の館内でぬいぐるみたちは、勝手に絵本を貸し出したり、本棚によじ登ったりと大冒険。翌日、大冒険を写真で見た子どもたちはファンタジーの世界に引き込まれていく。

ぬいぐるみの自己紹介で仲良く

「ろうそくパッ、もひとつパッ♪」。図書館員が手遊びで、子どもたちの関心を引く。5月25日午後2時、松山市立中央図書館(松山市)で、地元の12組の親子が参加し、ぬいぐるみのお泊まり会が始まった。

本に興味はなくても、ぬいぐるみの好きな子どもは多い。参加費は無料。イベントでは、お泊まりやぬいぐるみが題材の作品を選び、語り聞かせ、絵本の朗読、イラストを使ったパネルシアターなどを実施した。子ども同士はぬいぐるみの自己紹介をしながら次第に仲良くなっていった。

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