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親子で楽しく 赤ちゃんからの習い事が人気 水泳・英語・アート…

2013/5/8

水泳や英語、アートなどの習い事を、赤ちゃんのときから始める家庭が増えている。詰め込み型の勉強より、のびのびと楽しむ教室の人気が高い。親子参加が大半で、外に出かけることで母親の育児ストレス解消にも一役買っているようだ。

水を怖がらずに泳ぐ赤ちゃんと母親(東京都港区のセントラルフィットネスクラブ南青山)

バタバタバタバタ――。温水プールでバタ足と水しぶきの音が響く。親の手助けを受け、赤ちゃんが一生懸命足を動かす。水を怖がる様子もなく、みんな上手に水をかき分けていく。

スポーツクラブのセントラルフィットネスクラブ南青山(東京都港区)は、生後6カ月から3歳未満の子ども向けのクラスを設けている。まずはプールで赤ちゃんを抱っこしてゆらゆらさせるなど、水に慣れることから始める。おもちゃを使い、興味を持たせて飽きないよう工夫する。

多くの親が「体力作りは早いうちに」

水泳を習うのは親の参加が条件。ダイエット目的で通い始めたという1歳1カ月の子どもの母親(35)は、「続けるうちに子どもと一緒に体を動かすのが面白くなった」と楽しげに話す。最初は水を怖がっていた子どもも2回目には慣れ、喜んで遊んでいるという。

「勉強は後でもいいが、体力作りは早いうちに」と考える親は多く、水泳は習い事の中でも特に人気だ。博報堂こそだて家族研究所が2012年に実施した9歳以下の子どもを持つ母親への調査では、習い事をする子どもの16.5%が水泳を習っていて最も多く、「体育教室、運動クラブ、リトミック(体を動かす音楽教育)」などが続く。

クラブを運営するセントラルスポーツ(東京都中央区)によると、最近は父親の参加が増え、土曜日などは半数以上を父親が占める教室もある。会費は店舗によって異なるが、週1回で月7000円程度からだ。

水泳など既存の教室の低年齢化が進む一方で、最近注目されているのが赤ちゃん専用の習い事「ベビーサイン」だ。まだ話せない赤ちゃんと手話やジェスチャーでコミュニケーションをとる米国発祥の育児手法で、04年にNPO法人日本ベビーサイン協会(神戸市)が設立された。全国850カ所に教室があり、年間約1万人が通っている。

対象は生後6カ月から1歳半まで。ベビーサインは動物や乗り物、感情表現の仕方まで無数にあり、どれも簡単なしぐさだ。同協会の吉中みちる理事長は「辛抱強く繰り返していれば、1、2カ月ほどで習得できる」と語る。

「サインは勉強というより、親子の絆を深める手段」(吉中さん)。鎌田啓佑さん(28)は夫婦で生後10カ月の息子と東京都内の教室に通う。おっぱいなどのサインを覚え「我が子が意志を持っているのを実感できてうれしい」とほほ笑む。他の赤ちゃんたちとふれあう姿を眺めるのも楽しみの一つ。まだ話せない赤ちゃんとコミュニケーションをとることで、育児ストレスの解消にもつながるという声もある。

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