苦手な人から友達申請 SNSの人間関係どうする

SNSは人間関係を維持するために重要なツールの一つになりつつある。ただ時には煩わしさの原因にもなる。東京都豊島区在住の主婦(31)は「子どものことを投稿すると、ママ友から必ずコメントされたり、『いいね!』ボタンを押されたりする」と話す。それほど親しくないママ友でも関係を壊したくないのでSNSで「友達」関係を続けているが、相手により投稿を見せる範囲を制限する設定の導入も考えている。

「最近、何していますか」。都内でテレビ関係の仕事をする30代の女性会社員は、SNSの「友達」から直接届く「ダイレクトメッセージ」に悩んでいる。相手は飲み会で紹介された友人の友人。親しくなったわけではないが、共通の友人のことを考えると「削除」もできない。返事がないと問われたら「いつも忙しくて。ごめんなさい」と言って良好な関係を保つつもりだ。

「最近見ていない」と返事

市場調査のネオマーケティング(東京都渋谷区)が今年1月にSNS利用者1000人を対象に実施した調査によると、52%の人がSNSの利用を「面倒に感じる」と回答。「面識のない人から友達申請がある」「自分の投稿への返事が気になる」などで疲れや不満を感じているという。

日本ファンドレイジング協会は、SNSで情報発信している

ネットのマナーやルールのアドバイスを手がけるインターネット協会(東京都港区)の大久保貴世主幹研究員は「困ったときは『最近SNSを使っていない。見ていない』などと話すのが、相手の気分を害すことなく、適当な距離を保つのに有効」と助言する。

同僚や上司などからの不要な申請を防ぐには「SNSを使っていることを公表せず、知られた場合でも『会社以外の人としか友達にならないと決めています』とさりげなく話すのが効果的」と指摘する。

フェイスブックなどには、投稿を特定の人に見せない、といったプライバシー管理機能もあり、活用できる。臨機応変に余計なトラブルを回避することが、快適なSNS利用につながりそうだ。

仕事での使用拡大 運用方針の確認も

SNSを仕事で利用する場面も増えている。必要な情報を守ることは当然だが、職場でのSNS利用を推進する会社や社員は、どのようなことに気をつけているのだろうか。

転職サイト運営のビズリーチ(東京都渋谷区)は、社内の意思疎通にSNSを使っている。社長から新入社員まで約100人の社員ほぼ全員が「友達」だ。公私にわたりSNSを使うことになるため、社内で利用方針を議論した。「自分がされて嫌なことはしない」「プライベートの投稿でも、ビズリーチの社員としてみられる。内容にはくれぐれも気をつける」などを確認した。

寄付の促進を手がけるNPO法人日本ファンドレイジング協会(東京都港区)も、各スタッフがSNSを使って情報を発信している。毎日数件は投稿するという同協会の三島理恵さん(30)は「8割は仕事に関する投稿だが、そればかりだと飽きられたり、嫌がられたりする可能性がある」と指摘。「子どもの写真などをたまに投稿するなど、個人的な一面を出してうまくバランスを取っている」という。

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