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ブームの予感(日経MJ)

2013/3/17

ブームの予感(日経MJ)

「物語性に制約」指摘も 安心イメージの活用カギ

調査会社、キャラクター・データバンク(東京・港)によると、2011年のキャラクター商品市場における、しまじろうのシェアは0.91%で順位は26位だが、ベネッセコーポレーションの調査では、未就学児の認知度は約9割にのぼる。「教育キャラ」のイメージを守りつつ、ライセンス事業の拡大と両立できるかが課題となりそうだ。

ベネッセの公式サイトによると、しまじろうは5月5日生まれで血液型はO型。「ドーナツがだいすきなくいしんぼう。みんなとあそぶことがだいすき」というが、物語の主人公のキャラ設定としては特徴がない。

こどもちゃれんじを受講する幼児にとって「身近な友だち」であるためだ。教育キャラの安心イメージの裏返しで、エンターテインメント性にはおのずと限界がある。キャラクター・データバンクの陸川和男社長は「しまじろうはベネッセの企業キャラという面もあり、物語性や世界観を膨らませにくい」と指摘する。

当面は飲食料品や子育て用品など「安心」が重視される商品領域でライセンス供与先をさらに増やしていく一方で、本業の幼児通信教育サービスや企業イメージとのバランスに配慮しながら、映画などでしまじろうの新しい可能性をさぐることになりそうだ。

(表悟志)

[日経MJ2013年2月18日付]

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