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ブームの予感(日経MJ)

2013/3/17

ブームの予感(日経MJ)

「しまじろうは大切に育ててきた虎の子。ライセンスを乱発するつもりはない」。ベネッセこどもちゃれんじ事業部の手林大輔・開発ユニット長はこう強調する。今後もしまじろうの「安心キャラ」のイメージが生かせるライセンス供与先を見極めていく考えだ。

それでも、ここにきてベネッセがライセンス事業を積極展開しているのは、しまじろうが親子2世代に支持されるキャラに育ったからだ。

初めての映画「しまじろうとフフのだいぼうけん」を制作

こどもちゃれんじは13年が開講25周年。初期の会員が母親になる年齢にさしかかり、同社の会員調査では25~28歳の母親の4人に1人は自らもしまじろうの教材を与えられた記憶がある。

新たなステージへ

「しまじろうは新しいステージに入った」(手林氏)とみたベネッセは3月、映画「しまじろうとフフのだいぼうけん~すくえ!七色の花~」を公開する。

本編50分の途中に休憩時間を設け、照明をやや明るめに調整するなど、これまでにない「ファーストシネマ」のコンセプトを掲げ、「集中できずに騒ぐかもしれないし、まだ映画は早いかも……」とためらっていた母親らの背中を押す。

幼児向け映画でもやはりアンパンマンは強く、昨夏公開のシリーズ第24作「それいけ!アンパンマン よみがえれバナナ島」は5億1000万円の興行収入をあげた。

もっとも、しまじろうも全国各地のコンサートで年間40万人を動員するキャラ。ベネッセは映画の興収目標などを明らかにしていないが、配給会社、東宝の大島孝幸・ODS事業室長は「ファーストシネマの位置を確立できれば、可能性は大きい」と期待を口にする。

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「物語性に制約」指摘も 安心イメージの活用カギ
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