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職場の知恵

子育て中の短時間勤務、長期利用で職場に波紋 制度整えてみたものの…

2013/1/30

子育てしやすい社会環境の整備は十分ではなく、仕事と子育ての両立は今も容易でない。ただ子どもに手がかかるのは長い人生からみれば限られた期間だ。子育てが終わった後、どんな働き方を望むのか。長期的なキャリアビジョンを意識することも大切だ。

■長時間労働も一因に

経済産業研究所が2008年に実施した国際比較調査によると、育児・介護のための短時間勤務について日本の企業は32.7%が職場の生産性に「マイナスの影響」があると回答した。「影響なし」56.5%が最も多く、「プラスの影響」10.8%は少数派だ。海外(英国、オランダ、ドイツ、スウェーデンの4カ国平均)では「マイナスの影響」が6.3%にすぎず「プラスの影響」が62.2%で日本とは逆の結果だ。

なぜ日本で短時間勤務が職場になじまないのか。その理由の1つが長時間労働だ。30代男性の約2割は週60時間以上、1日に換算して12時間以上働いている。そんな厳しい労働環境に1日6時間の勤務者が交じれば職場のマネジメントが難しくなるのも不思議ではない。

帝人の短時間勤務等利用者は11年度104人に上る。小学校3年修了まで取得可能で平均利用期間は5年を超える。今後も利用増が見込まれる。その対策として無駄な業務の見直しや長時間労働者のリストアップ・面談など労働時間削減に並行して取り組んでいる。ダイバーシティ推進室長の日高乃里子さんは「遠回りのようだが、長時間労働の是正が短時間勤務をしやすくする鍵だ」と話す。

(編集委員 石塚由紀夫)

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