N
旅行・レジャー
耳寄りな話題

世界で最も白くて食感がいい「日本の小麦粉」のヒミツ

2013/1/5

耳寄りな話題

総務省の家計調査(2人以上の世帯)で2011年の食料品支出額をみてみると、コメが2万7428円だったのに対し、パンは2万8318円。初めてパンがコメを上回った。日本人の食卓で存在感を高め、いまや「主食トップの座」をうかがいつつある小麦粉のヒミツを探ろうと、生産現場を訪ねてみた。

半数近くは「小麦系」

日本人の主食トップの座をうかがう小麦粉

日本人の主食として、ご飯・おにぎり・丼もの・カレーなどの「コメ系」、パン・ケーキ・うどん・ラーメンなどの「小麦系」、そば・シリアルなどの「雑穀系」のシェアはそれぞれどのくらいなのだろうか。そんな素朴な疑問について製粉協会(東京・中央)と製粉振興会(同)が生活者を対象にインターネット調査を実施した。

調査は2010年夏と2011年冬の2回、それぞれ20-69歳の男女1万人超を対象に、ある1週間(7日間)に食べた3食の料理計21食について実際に食べたメニューを尋ねるというもの。結果は、「コメ系」54%、「小麦系」44%、「雑穀系」2%でコメ系が辛うじて半数を超えた。総務省の家計調査も合わせると、日本人の食卓における小麦の存在感の高まりが浮き彫りとなった。

B級グルメでは優勢?

各地の食材を生かした「ご当地グルメ」に目を向けると、既に小麦は主役の座をつかみかけている。2012年10月に北九州市で開かれたご当地グルメの祭典「第7回B-1グランプリ」では、ゴールドグランプリ(金賞)に青森県八戸市の「八戸せんべい汁研究所」の「八戸せんべい汁」が輝いた。肉や魚、野菜、キノコなどでダシを取った汁のなかに小麦粉と塩で作る鍋用の「南部せんべい」を割り入れて煮込んだ郷土料理。小麦粉で作ったせんべいは溶けにくく、食べると独特の食感を醸し出す。

金賞効果は絶大なようで、八戸市内の飲食店ではせんべい汁の注文が激増、せんべいを製造する業者には全国からの引き合いも多く生産が追いつかないという。歴代の金賞メニューを振り返ってみても、「富士宮やきそば」(静岡県富士宮市)、「横手やきそば」(秋田県横手市)、「ひるぜん焼そば」(岡山県真庭市)など、コメ系よりも小麦系を原材料とする食材が並ぶ。

注目記事
次のページ
法律的には小麦も「主食」