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ブームの予感(日経MJ)

ヒット生むか 「文具萌え」コミュニティー全国に続々 会社支給減り、選ぶ楽しみ

2012/12/16

文房具をこよなく愛するコミュニティーが全国で増殖中だ。交流サイト(SNS)で交友の輪を広げ、お気に入りを持ち寄り活発に情報交換する。話題の中心は数百~数千円の実用品。企業のコスト削減で支給品が減り、自分好みの品を吟味する機会が増えたことも一因だ。最近は「文具萌(も)え」の視点が店の品ぞろえや製品に生かされる事例もあり、市場への影響力は無視できなくなった。

■化粧品・銀行… 勤め先は様々

「文具朝活会」で持ち寄ったノートやペンなどを品評する参加者(東京都渋谷区)

11月9日の午前7時30分。東京・渋谷のコワーキングスペースに社会人9人が集まった。4月に発足した「文具朝活会」だ。

毎週金曜日、1時間ほどお気に入りの文房具や使い方について語り合う。参加者は20~40代で勤め先は化粧品メーカー、銀行など様々だ。中心メンバーの高木芳紀さん(41)は「フェイスブックで存在を知り、参加する人も多い」と話す。

この日、盛り上がったのは清水敬輔さん(29)が持参したスライド式のパンチ機。紙をセットして持ち手を横にスライドすると一気に30個ほど穴があく。参加者は「オー」と歓声を上げ「色紙に穴をあけたら柄になるよね」と話が弾んだ。

参加者が持ち寄った文房具

高木さんによれば同様のコミュニティーが都内に複数あり、朝食会などを開いているという。「会社からの支給が減り、自分で文房具を選ぶことが増えた。そこで消えるボールペンなど高機能品の存在に気付き、興味を持つ人が一段と増えたのでは」と分析する。

同日の午後7時には東京・秋葉原の居酒屋で別の会合が開かれた。「最近買ったボールペンの替え芯だよ」。出席者が自慢げにお披露目する。主催した落合謙次郎さん(31)は「同じような飲み会に誘われて何回か出席したので、自分も開こうと思った」という。



■お台場の文具ライブに毎回100人参加

参加者の約半分は文房具会社の社員。自社製品を紹介したり、最近買った商品を自慢したりと10時まで続いた。オフィス機器メーカーに勤める青沼成美さん(23)は「月1~2回はこうした会に出る」と話す。

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