宝塚歌劇団星組公演 「宝塚ジャポニズム」ほか3本立てで多彩な魅力伝える

2012/11/30

舞台・演劇

宝塚歌劇団星組公演は「宝塚ジャポニズム~序破急~」(植田紳爾作・演出)、「めぐり会いは再び2nd~Star Bride~」(小柳奈穂子作・演出)、「Etoile de TAKARAZUKA(エトワール・ド・タカラヅカ)」(藤井大介作・演出)の3本立て。伝統の日本物ショー、ロマンチックなミュージカル、王道のグランド・レビューと、タカラヅカの多彩な魅力を満喫できる内容になっている。

「宝塚ジャポニズム」で舞う柚希礼音

第1部「宝塚ジャポニズム」は能楽の基礎である「序破急」をテーマとしている。「序」はこれまで海外公演のフィナーレで踊られてきた「さくら幻想曲」。ボレロ風にアレンジされた「さくら」の曲に乗り、星組トップの柚希礼音(ゆずき・れおん)らが華やかな踊りを見せる。手のひらから落ちる桜の花びらも美しい。舞台奥の傾斜をつけたセットも、一列で舞う姿に変化を与えて面白かった。

「破」は仏教の経文を朗唱する声明(しょうみょう)が流れる異色のショー。力強い男性の声をバックに、踊りの名手である専科の松本悠里(まつもと・ゆり)が、弥勒菩薩(みろくぼさつ)にふんして舞う。さらに人間の思慮のない行動に怒りを抱く天部たちを柚希演じる大日如来たちがなだめる「千体仏」の場面へと続く。

「急」はドラマ仕立て。まず紅ゆずる(くれない・ゆずる)演じる若衆が天守閣を見つめ、「荒城の月」を歌う。続いて柚木演じる豊臣秀頼と娘役トップの夢咲ねね(ゆめさき・ねね)演じる千姫の別れと、徳川軍との激しい戦闘。栄枯盛衰のもの悲しさが漂う。ダンスには定評のある柚木だが、日本物の踊りでも存在感を発揮していた。

重厚でメッセージ性の強い第1部から一転して、第2部の「めぐり会いは再び2nd」はコミカルでエンターテインメント性に満ちた作品。2011年春に同じ星組で上演された「めぐり会いは再び~My only shinin’star」の続編で、その1年後という設定だ。

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