顔に太ももにシール 歩く広告、街をゆくSNSに投稿、拡散力高く

広告を太ももに貼って街を歩く(東京都渋谷区)

体を広告媒体とする試みは最近にわかに活気づいてきた。角川書店が10日に発行するアーティスト村上隆氏の新書「創造力なき日本」(税別781円)の場合は女性の太もも。発売に合わせて全国の女性たちに、村上氏がデザインしたシールを貼って街を歩いてもらう。企画した角川グループパブリッシング宣伝部の菅原剛係長は「村上氏のかわいいデザインを貼った女性たちが、自分の写真をネットに投稿してくれれば、大きな拡散力が見込める」と話す。

SNSの格好の投稿ネタに

サービスを展開するのはウェブマーケティング会社ウィット(東京・江東)。7月に女性会員の募集を始め、すでに1000人が登録した。条件は18歳以上でSNSに20人以上の友達がいること。指定された日時にシールを貼って1日8時間を過ごし、その画像を2枚以上SNSに投稿するのが役割だ。女性たちは自分をかわいく写そうとファッションやポーズに知恵を絞るため、結果として質の高い画像がネットに流れる。大学生の中村亜美さん(21)は「足につけて歩くとみんなが注目するので面白い。ニーハイソックスをはいた姿が一番うけるかな」と笑う。

広告画像はネット上で拡散していく

こんな広告手法が大きな効果を発揮するのも、SNSが普及したおかげだ。ウィットでは会員女性のフェイスブックの友達数は多い人で4900人、平均でも330人にのぼる。ツイッターのフォロワーは多い人なら8000人だ。友達が画像をシェアすればさらに拡散が進む。例えばフットサル場の広告を20人の女性が1日貼ったところ、20人の新規顧客獲得につながったという。渥美英紀社長は「SNSへの投稿ネタを探している女性たちにとって、格好の素材になっている」と指摘する。

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