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ブームの予感(日経MJ)

2012/10/28

ブームの予感(日経MJ)

広告付きの無料の下着も登場

広告入り下着「フリパン」は無料で会員に送付される

「フリパン届いた~」「フリパン届きました。明日会社にはいてこ~」。「iPhone」の修理サポート事業を展開する白狼(東京・新宿)が8月に始めた新サービス「フリパン」は、スポンサーの広告の付いた男性用ボクサーパンツを会員に無料で送付するサービスだ。8月16日にサイトをオープンしたところ、1カ月半で会員は8万人に達した。9月末に発送を始め、ネット上ではフリパンの話題が駆け巡っている。

担当者によれば、これまで同社はPRをネット広告に頼ってきたが、ライバルが増えて広告単価は上昇。「繰り返し消費者の目に付くものは何かと考えたら、下着に行きついた」。下着のため街で露出はできないが、本人や家族は繰り返し目にするうえ、ネットへの投稿が広告価値を生む。トイレなどで1日に8回本人が広告を目にし、これを週1回の頻度で半年間着用したとすると192回広告を見る計算だ。

広告料金は1枚500円。すでにスキー場の情報サイトや保険などの広告入りパンツが消費者の元に送付されている。

下着や肌に広告を貼る手法は現在のところ、本人とそれを見た人、SNSで知った人などに強く印象づけられている。ただ、目にする機会が増えるにつれ、印象は弱まっていくもの。「太もも広告はとりあえず10月末まで。既に次の手を考えている」と渥美社長は話す。投稿ネタを探す消費者と、消費者の拡散力に魅力を感じる企業。それぞれの思惑があいまって、今後もあっと驚くような広告が登場しそうだ。

(中村奈都子)

[日経MJ2012年10月10日付]

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