気分はドリフの道化師講座 大道芸W杯参戦記(前編)

「大道芸ワールドカップin静岡」をご存じだろうか。20年の歴史を持ち全国から約200万人が来場する、静岡市がひそかに誇る日本最大の大道芸イベントだ。世界中から集まるプロアーティストたちの芸のレベルの高さとともに、市民が道化師(クラウン)となって街中をまわり、盛り上げるのが特徴だ。11月に開催されるこの「W杯」に、静岡支局勤務の記者(51)が道化師として参加することになり……。

「笑いの天使」とされるクラウン(道化師)は欧米では尊敬される存在だ

全国から集まる大道芸カレッジ

一般的に日本ではピエロといったほうが通りがよい道化師、クラウンに記者が関心を持ったのは今年3月。

病院をまわり難病の子どもたちなどを元気づけるホスピタル・クラウン、大棟耕介氏の講演がきっかけだった。

冒頭のパフォーマンスもとても面白くて感動した、とよく飲み会などで話していたところ、大道芸W杯プロデューサーから「関心があるなら自分でやってみるといい。面白いよ」と誘われ、勢いで9月15~17日、静岡県島田市でのクラウン講習会「大道芸カレッジ」に参加することになった。

「世界中でたぶん静岡でしかやっていない」(W杯実行委員会)ユニークな2泊3日の合宿。市民クラウンとなるにはここで基礎を学ぶことが必要条件だ。

体をぐにゃぐにゃにして動かす。「脱力」が道化師になるための第一歩だ

毎年開催し、受講者は計約400人。口コミで人気が高まり30人の定員がすぐいっぱいになる。今回も静岡県だけでなく東京、千葉、岩手、兵庫など県外からの参加者も多く、年齢も10代から60代まで幅広い。

受講者はその後もステップアップ、リーダーコースでさらにスキルを磨くことができ、プロとして現在活躍している人もいるという。

合宿当日。「3日間で一からクラウンを学ぶなんて本当は無理。それをあえてやるのだから肉体的、精神的にハードなのを覚悟してください」。講師のプロクラウン、白井博之氏のにこやかなあいさつに気持ちが引き締まる。

クラウン(道化師)どこまでご存じ?
(○×で答えてください。解答は記事の最後に)
1 クラウンの語源は、英語の「王冠」からきた
2 クラウンの歴史は大道芸より長い
3 ピエロとクラウンは同じ意味である
4 クラウンには男女、年齢の区別はない
5 クラウンは言葉をしゃべってはいけない
6 日本の代表的なクラウンは、ザ・ドリフターズだ
7 クラウンの本質は「もの悲しさ」「哀愁」にある
8 クラウンで最も重要なのはキャラクターだ
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「間抜け顔」に真剣に取り組む