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ブームの予感(日経MJ)

拡大続くシャンプー市場 カギは「1人1本化」 中小メーカーの台頭も後押し

2012/9/30

シャンプー市場の拡大が続いている。出荷金額は2004年から増加傾向で、08年のリーマン・ショック後の減少をはさんで、11年は再び増加に転じた。家族の一人ひとりがそれぞれの好みで選ぶ「マイシャンプー化」が加速し、価格の高い高機能商品に手が伸びている。宣伝力のある大手の独壇場だったシャンプー市場に、中小メーカーの製品が台頭しているのも市場拡大の一因だ。SNS(交流サイト)などの口コミ力が商品の選択肢を広げ、市場の活性化に一役買っている。

■ドラッグストア、棚7段に50以上のブランド

多くのシャンプーやコンディショナーが並ぶトモズ東池袋店(東京都豊島区)

ドラッグストアのトモズ東池袋店(東京都豊島区)の店頭をのぞくと、色とりどりで形も様々なシャンプーのボトルが目をひく。ざっと数えただけでも、7段の棚に50以上のブランドがひしめく。品定めしていた、近くの企業に勤める会社員の女性(29)は「豊富な種類から選べてうれしいですね」と満足そうだ。

経済産業省の統計によると、シャンプーの11年の出荷額は1120億円。2000年代前半に縮小傾向が続いていたが、04年から拡大に転じた。リーマン・ショックの影響を受けた08~10年は減少したが、11年は前年を6%上回った。

人口が増えないなかで市場が拡大している背景には「自分の髪の悩みに合ったシャンプーを使いたい」という消費者心理がある。

■頭皮ケア、香り、抗加齢…増える選択肢

頭皮ケア、香り重視、アンチエイジング(抗加齢)――。店頭には古くから多くそろっていた傷んだ髪用(ダメージケア)に加え、機能を強調する製品がずらりと並ぶ。トモズを展開する住商ドラッグストアーズ商品部の藤田智美さんは「これまでごく一部の人が使う『美容室向け』を除いて低価格を打ち出した商品が多かったが、ここ数年は選択肢が増え、化粧品のようにこだわったものを選ぶ人が増えている」と指摘する。

都内の高校に通う池沢桃子さん(18)が愛用するのは、バラの香りが心地よい自然派シャンプー。運動部に所属する池沢さんにとって入浴は「気分がさっぱりして癒やされる時間」。香りがよく髪に優しいシャンプーは欠かせないという。

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