MONO TRENDY

ブームの予感(日経MJ)

僕も私も「先生」 特技あれば、何でも授業料収入に ネットが仲介、語学からお店情報まで

2012/9/16

自分だけの技能や知識があれば、誰でも先生になれる“エビバディ・ティーチャー”時代が到来しようとしている。教えるのは、語学や楽器など従来の習いごとの範囲にとどまらない。たとえば、人気交流サイト(SNS)の活用方法からとっておきのお店情報まで「知りたい、学びたい」という需要があれば、誰でも教えることができる。可能にしたのは、教えたい人と習いたい人を結びつけるネットサービスの発展だ。教える側は収入を得られるが、契約が発生し、責任も伴う。新しい学びの現場をのぞいてみた。

■時間や場所、生徒と講師が自由に設定

1対1で行うドラムレッスン(東京都港区)

「ドラムは小学生のころからのあこがれ。授業やバイトで忙しいので、自分の都合の良い日にレッスンができるのはありがたい」

千葉県の大学生、小橋美咲さん(19)は月2回程度、プロのミュージシャン、船橋洋史さん(29)からドラムのレッスンを受ける。授業内容は小橋さんのレベルに合わせて船橋さんが組み立てる。受講料は1回1時間で4800円。

船橋さんはミュージカルの全国ツアーに帯同するなど、本業であるドラム演奏の仕事の繁閑の差が激しい。そのため「曜日や時間が決まった音楽教室の講師は、時に代講を探さねばならないなど、苦労も多い」(船橋さん)。しかし、小橋さんとは直接、時間や場所を調整しレッスンを行っている。

2人を結び付けたのは、コーチ・ユナイテッド(東京・渋谷)が運営するサイト「Cyta.jp(サイタ・ジェーピー)」。2011年6月に開設、楽器や語学、カメラやランニングなど130ジャンル、約2千人のプライベートコーチ(講師)が登録する。最大の特徴は生徒と講師がサイト上で直接やり取りをし、レッスンの時間と場所を決めていく自由度の高さ。船橋さんはサイタで約30人の生徒を抱える人気講師だ。

■ネット仲介会社が面接、合格率1割

学びたい人はサイト上でジャンルや場所から講師を選び、講師とやり取りをする仕組みだ。受講料は1回3千~4千円台が大半。コーチ社がその一部を手数料として得る。講師は「責任感と覚悟を持ってもらうため」(有安伸宏社長)必ず面接し、合格率は1割程度と狭き門だ。生徒と講師のやり取りはサイト上で行い、レッスン料の授受も同社が仲介する。

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