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ブームの予感(日経MJ)

ミスドやスタバの味 自宅でそっくり再現 主婦ら夢中に 「おうち外食」

2012/9/9

 日々の食卓にアクセントをつけようと、有名シェフのレシピを参考に料理の腕をふるうのは珍しくない。今、注目を集めているのは、ファストフードやファミリーレストランでおなじみのメニューを自宅で再現する「おうち外食」だ。百パーセント同じものを作るのは難しいが、普段使っている食材や調味料で自分なりに工夫を凝らす。そっくりにできあがった時の達成感や、「内食」に遊び心をまぶせる満足感が主婦らの挑戦心をかき立てる。自社メニューのファン作りにつなげたい店側の思惑もピリリと効いているようで……。

■ミスド本社に電話、作り方を教えてもらう

試行錯誤の末に「ポン・デ・リング」独特の食感を再現できたという嶋さん

 もちもち食感のミスタードーナツ「ポン・デ・リング」が大好きというタレントの嶋泉さん(芸名、22)。しばらく前、家でも食べたいな、と思って手作りにトライした。インターネットのレシピ投稿サイトを調べ、白玉粉や豆腐を使うレシピで作ってみたが、納得のいく味に仕上がらない。そこで思い切ってミスタードーナツの本社に電話して聞いてみた。

 すると「タピオカでんぷんを使っていると教えてくれた」。薄力粉や砂糖との配分を考えながら1週間も試行錯誤。ようやく独特の食感を再現できた。電話では190度の油で揚げると聞いたが、天ぷらのように膨らんで失敗。「カロリーのことも考えてオーブンで焼くことにした」のが功を奏した。自分のレシピを投稿サイト「クックパッド」に載せると早速、参考にした人から投稿が。「自分で工夫したレシピが広がって嬉しい」と嶋さんは言う。

外食店で材料をメモするという稲垣さんは「ミラノ風ドリア」を再現

■外食店に似た食器、100円ショップで調達

 川崎市在住の稲垣飛鳥さん(35)は、外食店に出かけるとメニューの材料を携帯でメモし、飾り付けなどを写真に収める。作れそうだな、と思ったメニューは自宅で試し、夫やママ友に披露。「『似ている』と言われると『やった!』と思う」。これまでにもサイゼリヤの「ミラノ風ドリア」やびっくりドンキーの「バーグディッシュ」を再現してみた。「お店と似たような食器やテーブルクロスが100円ショップで売っているので、それを使うとより気分が盛り上がる」という。

 「おうち外食」が注目され始めたのは昨年の秋ごろ。東日本大震災後の混乱を経て、家庭で食事をとる「内食」の傾向が強まり、節約メニューへの関心も高まっていた時期だ。

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