2012/8/10

耳寄りな話題

「妥協なき追求」 つけ麺を文化へ

濃厚な魚介豚骨のつけ汁と特製の極太麺で勝負するのは東区東苗穂で08年に開業した「つけめんShin.」だ。店内の所々に掲げられた「妥協なき追求」というキャッチコピーが、つけ麺づくりへの強いこだわりを感じさせる。

「単なるブームではなく、つけ麺を一つの文化に育てたい」。店を運営するShin(札幌市)の音喜多孝志社長は小学校3年生でラーメン用の寸胴を買ったという経歴の持ち主。東京の人気つけ麺店、六厘舎や小樽市のラーメン店で働いた後、27歳で独立開業した。小さい頃から大のラーメン好きだが、「ラーメンとつけ麺はまったく別物」と言い切る。

看板メニューのつけめん(780円)は北海道の地元客の嗜好に合わせ、つけ汁を「濃いめの味付け」に。極太の麺は10分近くかけてゆであげる。仕上げに煮干しなどを粉末状にした魚粉をノリの上にひとつまみ載せ、魚介の濃厚な味わいを楽しめるようにした。野菜、味付け卵などの具材を各100円で追加できる。麺は1人前300グラムあるので食べごたえ十分だ。

Shin.は10年冬に厚別区にラーメン主体の拉麺Shin.を開業した。同店でもつけ麺をメニューに載せているが、東区の本店とは麺の太さやスープの味わいを変え、違いを出している。

麺は本店よりやや細く、つけ汁はややマイルドな味付けにして「年配客らも食べやすいように工夫した」。本店は札幌圏内のつけ麺ファンに広く足を運んでもらう「わざわざ店」、拉麺Shin.は近隣の商業施設を訪れた客らを狙った「ついで店」という位置付けだ。

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