旅行・レジャー

京都ここだけの話

路面電車に小学校、合成洗剤…こんなものも「京都生まれ」

2012/8/2

都としての長い歴史を持ち、明治以降は近代化にまい進した京都。長らく時代の最先端を歩いた古都・京都には「ここが発祥」というものがたくさんあります。

【登場人物】
東太郎(あずま・たろう、30) 中堅記者。千葉県出身。人生初の「関東脱出」で京都支社に転勤し半年。取材時もオフの日も突撃精神で挑むが、時に空回りも。取材先から戻るたびに「あー、暑い。何とかしてください」。
竹屋町京子(たけやまち・きょうこ、25) 支社の最若手記者。地元出身、女性ならではの視線から、転勤族の「知識の穴」を埋める。先日、修学院から歩いて比叡山に登った。京都の街を一望して「僧兵の気分かしら」
岩石巌(がんせき・いわお、50) 支社編集部門の部長。立場上、地元関係者との交遊も広く、支社で一番の「京都通」を自任する。ロンドン五輪の開会式を見て「やはりローワン・アトキンソンですな」。(登場人物はフィクションです)

■発祥のもの、近代化の所産

琵琶湖疏水記念館(京都市左京区)には初期の発電に使った水車や発電機を展示

東太郎 オリンピックを見ていると、やはりメダリストは偉大ですよね。

竹屋町京子 「世界一でないといけないんですか?」って言った国会議員がいましたが、トップを目指さないと成長がありません。

太郎 京都にもイチバンというか、「発祥の」っていうものがたくさんありますね。

岩石部長 おっ、だんだん郷土愛ならぬ京都愛が高まってきたな。感心だぞ。

太郎 首都の座を明治維新で失ってからの頑張りが目立ちます。琵琶湖疏水による事業用水力発電は有名ですね。

京子 そのおかげで電車が明治28年(1895年)に走ります。後の京都市電ですね。

太郎 最初のころは高瀬川沿いの木屋町通を走ったんですよね。今の飲食街の風景からは想像しにくいですが。

部長 おっ、以前は路面電車が京都に走っていたこと自体、知らなかったのにな。

太郎 さすがに勉強しましたから。小学校が開校したのはなんと明治2年(1869年)で、新政府が学制を導入するより早かったんですよね。

京子 路面電車と小学校、この2つは「京都の日本初」を語る際の代表選手ですね。

■中央市場からあの合成洗剤まで

路面電車が初めて走った京都。増え続ける乗用車に立ち往生し、1978年に全廃された

部長 じゃあ、市電が一般鉄道に乗り入れってのはどうだ。これも日本初だと聞いたぞ。

京子 うーん、鉄分の濃い話は……。

部長 左京区の宝ケ池に昭和24年(1949年)、市営競輪場ができた。戦後復興期の自治体の財源増が狙いの公営ギャンブルだな。市電東山線はなんと平面交差していた元田中駅から京福電車(今の叡山電鉄)に乗り入れ、宝ケ池駅までノンストップで走っていたんだ。

京子 なるほど、競輪ファンを増やそうとしたわけですね。

部長 その通り。もっとも9年で廃止となり、跡地は児童公園「宝ヶ池子どもの楽園」になった。

太郎 競輪場から楽園ですか。

部長 ちなみに明治末期には島原(下京区)にも競馬場があったんだってな。現在おなじみの淀(伏見区)に移ったのは大正14年(1925年)からだ。

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