旅行・レジャー

京都ここだけの話

肉好きでビール党? 数字が語る京都人の意外な姿

2012/7/19

生鮮肉とピーマン、ビールの消費額が全国トップ。通勤・通学には自転車とオートバイ――。普段は目にすることが少ない「統計」から京都の実情に迫ります。

【登場人物】
東太郎(あずま・たろう、30) 中堅記者。千葉県出身。人生初の「関東脱出」で京都支社に転勤し半年。取材時もオフの日も突撃精神で挑むが、時に空回りも。先日、母親から「あなたも小さかったのよ」と母子手帳を見せられ、なんとも言えない感慨が。
竹屋町京子(たけやまち・きょうこ、25) 支社の最若手記者。地元出身、女性ならではの視線から、転勤族の「知識の穴」を埋める。小学4年生のとき、割り算がなかなか習得できず、居残りを命じられたことがある。
岩石巌(がんせき・いわお、50) 支社編集部門の部長。立場上、地元関係者との交遊も広く、支社で一番の「京都通」を自任する。月末になると、机の上に伝票類が。「オレは数字の管理が嫌いなんだよ」が口癖。
(登場人物はフィクションです)

■ナンバーワン、あれこれ

東太郎 17日に梅雨明けし、今年も京都の夏本番がやってきました。これだけ暑いと、木造の京町家なんかは自然発火してしまうんじゃないかと心配になります。

竹屋町京子 またいいかげんなことを言ってますね。京都市内は意外と火事が少ないんですよ。

行政や住民の防災意識が高い京都市では火災発生件数が少ない(京都市消防局提供)

岩石部長 そういえば救急車はよく走っているが、消防車のサイレンはあまり聞かないな。データはあるのか?

太郎 全国の19政令市と東京都区部の統計を集めた「大都市比較統計年表」を見てみましょう。2010年の京都市の火災発生件数は170件。20大都市では新潟市に次いで2番目に少なく、人口比では最少です。11年も215件で順位をキープしています。

京子 戦火に焼かれた地域が少ない京都には、密集市街地がかなり残っています。火事が多くてもおかしくないところですが……。

部長 それだけに消防の体制も充実しているし、全学区に自主防災組織がある。自助努力で地域を守ろうとする「町衆」の文化が根付いている、ということかな。

京子 平安時代に始まった祇園祭にしても、その町衆文化が支えてきたわけですから。

太郎 「学生のまち」と言われる京都の特色を示すデータもありました。市内の大学・短大・専門学校に在籍する学生数は約14万人。東京に比べると3分の1以下ですが、大阪や名古屋より多いのはさすがですね。京都市の人口は約147万人ですから10人に1人が学生という計算になります。

■浪人するぐらいなら……

部長 学生関係なら面白い数字があるぞ。京都市の高校生の大学などへの現役進学率は70%で、全国の大都市で最も高いそうだ。

京子 地元出身者としてうなずけます。近所に複数の大学があるので、併願で受験しやすいんです。それに、長年商売をしている家の友人は「浪人するくらいなら家業を継げ」と言われていました。

太郎 通勤・通学の交通手段に関するデータを見つけました。10年の国勢調査によると、自転車だけで通う人が22.2%で、オートバイが9.3%。オートバイの割合は全国の大都市で1位、自転車は大阪市に次いで2位です。ほかの都市では鉄道やマイカーが多数派ですが、京都では鉄道が17.0%、マイカーが16.9%にとどまっています。

部長 京都は渋滞しやすいので車を使いにくいし、何より職場や学校の近くに住んでいる人が多いからな。

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