旅行・レジャー

京都ここだけの話

有名神社でも経営厳しい? 京都の神社仏閣の実情は

2012/7/5

■神社が資金難で用地売却・移転

シートが張られて移転のための工事が始まった出世稲荷(京都市上京区)

太郎 先日、京都市観光協会の総会に顔を出したんです。会員名簿を見たら社寺が2ページ目からズラッと並んでいて驚きました。すごい存在感ですよ。

部長 なんといっても貴重な観光資源だからな。

京子 でも、社寺って一口に言いますが、微妙に差があるんです。黙っていても観光客が押し寄せるところと、建て替えや補修もままならないのと。

部長 人気の観光スポットだって、何かと厳しい面があるらしい。左京区のとある超有名神社は、参拝者の賽銭(さいせん)の平均額が9円だって聞いたぞ。

太郎 すいません。私、どこに行っても10円玉です。

京子 えーっ、10円は「遠(とお)縁」と読めるから、私は使いませんけど。

太郎 古い建物の維持にかかるコストは年々上がっているようです。屋根のふき替えでは、職人不足による人件費増に加え、檜皮(ひわだ)なども調達が難しくなっているらしくて。

京子 文化財指定を受けていれば、行政の補助金も得られますけどね。二条城の近くにある出世稲荷は、修復費を確保できないため境内の土地を売却し、大原へ移転することになってしまいました。

部長 秀吉の創建といわれる神社で、開運出世を祈る庶民にとって300年以上も人気スポットだったのにな。氏子もおらず大口の寄進もなく賽銭頼み、では厳しいのか。

太郎 そういえば昨秋、紅葉で有名なある寺院で「写真を撮らないで」とスピーカーで注意されてムッとしたんですが、事情を知れば怒る気もうせるというか……。

京子 自前の絵はがきを少しでも多くさばきたい、という寺院側の狙いもありますからね。

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