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有名神社でも経営厳しい? 京都の神社仏閣の実情は

2012/7/5

京都といえば神社仏閣。世界遺産など有名どころもあれば“経営難”に悩む寺社もあって、その姿は様々です。

【登場人物】
東太郎(あずま・たろう、30) 中堅記者。千葉県出身。人生初の「関東脱出」で京都支社に転勤し半年。取材時もオフの日も突撃精神で挑むが、時に空回りも。子どものころ、近くの神社の鳥居に石を乗せようと必死になった記憶がある。
竹屋町京子(たけやまち・きょうこ、25) 支社の最若手記者。地元出身、女性ならではの視線から、転勤族の「知識の穴」を埋める。近所の幼なじみとかくれんぼで遊んでいたお寺が、今や世界遺産に。
岩石巌(がんせき・いわお、50) 支社編集部門の部長。立場上、地元関係者との交遊も広く、支社で一番の「京都通」を自任する。明治期の神仏分離・廃仏毀釈について改めて勉強中。(登場人物はフィクションです)

■ゆく河のながれは絶えずして…

鴨長明は下鴨神社の神職の家に生まれたが、晩年出家して方丈記を書いた(京都市左京区)

東太郎 節目の年というのは、とかく盛り上がりますね。昨年は後期ロマン派の作曲家、マーラーの没後100年で、大作を聴く機会が増えてうれしかったです。

岩石部長 ほほう、そっちの趣味もあるのか。たしかに「没後何年」とか「生誕何年」というのは不思議と活気づくな。

竹屋町京子 京都でいえば昨年は法然上人の800回忌と、親鸞聖人の750回忌ですよ。全国から大勢の信者や門徒さんが集まり、知恩院や東西の本願寺の前には観光バスが行列をなしていました。

部長 宗教都市・京都でも50年に一度という「当たり年」だったな。

京子 ちなみに今年は鴨長明の「方丈記」から800年です。

部長 地震や大火、飢饉(ききん)などの描写は、淡々として迫力がある。短くて読みやすいし、大震災後は書店での動きもいいそうだ。

太郎 安元の大火(1177年)の出火場所は今でいう万寿寺通と麩屋町通の交わるあたり。五条大橋にも近いです。

京子 そこから大内裏まで延焼した、平安時代の大火ですね。大内裏の太極殿はこれが3回目の被災で以後、建て直されることはありませんでした。

各地を転々とした鴨長明の方丈は、移動に便利な組み立て式。河合神社に復元されている(京都市左京区)

太郎 他にも伏見区の日野や左京区の大原など、方丈記ゆかりのスポットめぐりが人気になるかも。

京子 ちなみに作者の鴨長明は下鴨神社の神職の家の生まれで、方丈記は出家した晩年の作です。方丈とは、彼が住んでいた1丈(約3メートル)四方の庵(いおり)に由来するんですよね。

部長 下鴨神社の南、河合神社に復元された庵があるぞ。

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