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防災グッズ 1年に2回以上点検・入れ替えを

2012/6/27

 都内の会社員男性Bさん(33)も震災後に防災用品を買い集めた一人。「家族3人分として、とりあえず食料や水を備蓄用に段ボール3箱分用意。ラジオや電灯、テントなども一通りそろえた」と胸をはる。しかし店頭にある防災用品を買いそろえたからといって本当に役に立つかどうかは分からない。

 非常時の防災対策に詳しい防災システム研究所(東京・港)の山村武彦所長は「乳児がいるのなら粉ミルクや紙おむつ、それにメガネや持病の薬など。家族構成や生活スタイル、健康状況によって必要な防災グッズは違うので、防災袋を買うだけでは十分な対策になりにくい。いざというとき、自分や家族に何が必要となるかをイメージしておくことが大事だ」と説く。

 その上で「食料や水、医薬品は当然、乾電池にも耐用年数がある。季節によって必要な衣類も違う。定期的に見直し、入れ替えるのが効果的」と話す。

 災害はいつやってくるか分からない。在宅時だけでなく、通勤・通学などの外出中の備えも念頭に置く必要がある。

■「0次」という品目も

 1995年に発生した阪神大震災の被災経験者の声を反映して製作した非常持ち出し品のリストを公開している神戸市の防災研究機関「人と防災未来センター」は、このほど持ち出し品のリストを改訂した。7月に公開する。

 避難する際の持ち出し用品の「1次」と、家の中にストックしておく「2次」に加え、新たに通勤・通学など外出先での備えとして「0次」の品目を追加した。携帯電話のバッテリーやアメ、チョコなどカバンに入るもので、いずれも普段から使える日用品。特に大都市圏では交通網がまひして、帰宅が困難となる人も多いため、普段から持ち歩くことを習慣化しておくことも重要だ。

 同センターの平林英二・企画ディレクターは「あえて新しいグッズをそろえるより、新聞紙やビニール袋など家に日常的にあるものを防災用品としてどう活用できるか、普段から考えておくとよい」と強調する。

 さらに「長期保存がきく非常食を買うと、安心してしまい定期的なチェックがおろそかになる。消費しながら在庫を入れ替える習慣を身につける方が有効」とアドバイスする。確認した日を明記するとともに、その場で次の確認日を決めることなどを提案している。

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