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JR西日本 初乗り120円でどこまで行ける? 関西でも「大回り乗車」に挑戦

2012/6/16

 JRには、東京や大阪などの大都市近郊区間に限り運賃の特例がある。一定の条件を満たせば、どのようなルートで乗車しても最も安くなる経路を使って運賃を計算するというものだ。この特例を利用すれば、最低運賃の切符で複数の路線を乗り継げ、電車の旅を丸1日楽しめる。エアコンのついた車内で過ごし、家の冷房を使わなくて済む節電の旅でもある。西日本旅客鉄道(JR西日本)の初乗り運賃、120円でどこまで行けるか挑戦してみた。
大回り乗車の最後は自動改札でなく、有人改札から外へ出る。申し出ると記念に切符をもらえ、乗車記念のスタンプを押してくれる。

■経路違っても運賃同じ

 大阪の近郊区間は、大阪を中心に西は播州赤穂(兵庫県)、東は米原(滋賀県)、北は近江塩津(同)、南は和歌山の各駅まで。この区間内での乗車は、ルートにかかわらず、最低運賃が適用される。大阪―京都の場合、東海道線で真っすぐ行っても、関西本線で奈良まで行き、奈良線に乗り換えて遠回りしても、運賃は同じ540円だ。

 特例があるのはなぜか。JR西日本広報部の長谷川仁志さんに尋ねると「鉄道網の発達した大都市圏では、同じ目的地に行くのに複数の経路があります。経路によって運賃が異なると、発券や改札が煩雑になり、乗客も不便だからです」との答えが返ってきた。

 ただし条件がある。(1)普通乗車券か回数乗車券を利用(2)同じ経路を重複したり2度以上同じ駅を通ったりしない(3)途中下車しない――などだ。このルールを守り、できるだけ長距離の旅をすることを鉄道ファンは「大回り乗車」と呼ぶ。

◇            ◇

 5月下旬のある日、初乗り運賃での大回り乗車を体験してみた。スタートは大阪駅。120円の切符を購入し、7時03分発の新快速で京都へ向かう。京都着は7時30分すぎ。琵琶湖を1周しようと8時22分発の湖西線に乗り継いだ。

 窓際に座り、右手に広がる琵琶湖の景色を楽しむ。近江塩津着は9時37分。北陸本線の乗り継ぎ電車は10時05分発なので、他の乗客と一緒に待合スペースへ。

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