2012/6/8

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台日交流サイクリングイベントで快走する台湾ジャイアントの劉金標会長

生口島からかつて造船で栄えた因島を経て、来島海峡大橋に次いで海面からの高さがある因島大橋を最後の力を振り絞って渡り切ると、尾道市街の対岸に位置する向島だ。

尾道市街には橋では行けず、通学の高校生たちに交じって渡船(自転車110円)で渡る。ここからゴールのJR尾道駅は目の前。今治駅前を出発して、寄り道しながら無理せぬ速さで約10時間かかった。1日で走れないこともないが、生口島や大三島で1泊すれば行程に余裕ができる。

瀬戸内の魅力、世界に発信

この世界にもまれな海上のサイクリングコースを海外に売り込もうと、愛媛県と広島県が連携して動き出している。

5月中旬、台湾のサイクリング振興団体と愛媛県・広島県共催のサイクリングイベント「台日交流 瀬戸内しまなみ海道サイクリング」が両県の島々を巡る265キロを舞台に行われた。

愛媛県の中村時広知事が、台湾団体の会長で自転車メーカー、ジャイアント会長の劉金標氏を口説き落として実現。劉会長は78歳の高齢にもかかわらず完走した。中村知事や広島県の湯崎英彦知事らも一部コースで参加した。

両知事の狙いは世界のサイクリング界に影響をもつジャイアントの力を借りて、しまなみ海道を海外に売り出し、観光振興に役立てること。2014年の瀬戸内海国立公園制定80周年に合わせて、世界的なサイクリングイベントを開催することが次の目標。しまなみサイクリングは両県の世界に通じる観光資源でもあるのだ。

しまなみサイクリングのチェック事項
○走行中は左側通行厳守で、2列走行も禁物。ヘルメットもできるだけ着用する。サンライズ糸山では自転車レンタル客に無料で貸し出している。
○一部の橋では、歩行者道との境がただの線になる。歩行者には細心の注意を。
○しまなみ海道の通行料が半額(250円)になる「しまなみサイクリングクーポン」が本四高速から出ている。尾道駅前サイクリングターミナルやサンライズ糸山などで販売。
○終点まで自転車で行った場合は、定期バスを乗り継いで帰れる。最短88分で尾道駅と今治駅を結ぶ。大人片道2200円。自転車を乗せられる高速船(乗り継ぎ)もあったが、尾道・因島間が5月末で廃止になった。

(松山支局長 若林宏)

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