14日目(3月23日)

仮設の屋台村もできた(気仙沼市)

午前9時01分、石巻発小牛田(こごた)行きの普通列車に乗る。小牛田で東北本線に乗り換えて一ノ関、さらに大船渡線で気仙沼へ。

想像と違って気仙沼駅とそこから続く商店街は海から離れているので、目立った被害の痕跡はない。店は変わらず営業している。しかし港に行くと、映像で見慣れた光景が広がっていた。フェリー乗り場では壊れた桟橋がそのままになっているし、津波の直撃を受けた建物や民家は解体工事のさなかであった。

テレビで何度も紹介された復興商店街をいくつか見て回った。どこもプレハブが2列に並んでいて理容室、鮮魚店、青果店、飲食店、衣料品店、洋菓子店などが入っている。

これが仮設ではなく常設のビルであれば、立派な商店街である。

昨日、石巻について書いた折、「被災地観光」という言葉を使った。しかしそれは被災地側からの言葉であって「観光客」は「被災地支援ツアー」でやってくる。仮設商店街にもそんな人々が随分、訪れている。

どんな形であっても被災地に人が来続けることが、いまは大事ではないかと思う。人が来ればお金が落ちる。最初は特定の店しか潤わないかもしれないが、徐々に周辺に波及しやがては町の再建の力となる。

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