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「駅ナカ」 新ビジネスが生んだ言葉

2012/3/20

駅の中を略した「駅ナカ(エキナカ)」をよく見聞きするようになりました。文字通り「駅中」と漢字にしてもいいわけですが、なぜか片仮名を使った表記が定着しています。この言葉の発生と広がりについて日経MJの記事をもとに調べてみました。

■きっかけは成城石井?

駅ナカは立地の良さが武器(JR東京駅地下のグランスタ)

「駅中」が最初に登場したのは2003年3月18日付。高級食品スーパー、成城石井の石井良明社長(当時)が「駅前あるいは駅中のコンビニエンスストア的な利便性を打ち出す」とコメントしています。同社は1997年10月にJR恵比寿駅にアトレ恵比寿店を、翌11月にはJR大宮駅にルミネ大宮店を開くなど、早い段階から「駅中」を中心に店舗展開し、駅ビルの集客力アップに貢献。このころから「駅の中のビジネス」が注目されるようになりました。

その後、鉄道各社が新たな収入源として駅構内の空きスペースの活用に動くと、「JRの駅上に立つ商業ビルが古くさい『駅ビル』のイメージ脱却に向けて動き始めた」(02年12月17日付)と紹介。JR東日本は03年9月に「駅ナカビジネスの専門会社、JR東日本ステーションリテイリングを設立」(03年10月15日付)します。 人の集まる駅構内に飲食店や理髪店、コンビニなどを展開した新しいビジネスモデル「駅ナカ」は、03年の日経MJ「ヒット商品番付」で関脇に選出されたほか、04年には「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補60語にも選ばれました。

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