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鮨、寿司、鮓、すし…… スシの表記なぜ違う? 編集委員 小林明

2012/3/16

日本を代表する食べ物として、まず頭に浮かぶのが「すし」である。だが、店名が入ったのれんや看板を眺めているうちに、妙なことが気になってきた。

鮨、寿司、寿し、鮓、すし、スシ……。店によって表記が様々に異なっているのだ。

それぞれの意味に何か違いがあるのだろうか?

そう思って取材を進めると、意外な歴史や実態が浮かびあがってきた。そこで今回は、「すし」の表記にまつわるウンチクについて紹介する。

■バラバラな表記

「全国各地で店ごとに様々な表記が混在しています。都道府県ごとの組合の名前の表記を見てもバラバラですね」。業界団体の全国すし商生活衛生同業組合連合会(全すし連)ではこう話す。

例えば北海道。「北海道鮨商生活衛生同業組合」という名称で「鮨」を使っている。

次に東北を見ると、秋田と山形が「鮨」、青森と岩手と福島が「すし」、宮城が「寿司」。

関東では、群馬と埼玉と東京と神奈川が「鮨」、茨城と千葉が「すし」、栃木が「寿司」という具合。たしかに都道府県ごとの表記がバラバラなのが分かる(表1=国内47都道府県のうち組合のある42都道府県を表示)。

ちなみに42都道府県(奈良、和歌山、高知、佐賀、沖縄を除く)のうち最も多い表記は「鮨」で20。次いで「すし」で17、「寿司」で4、「鮓」で1の順に多い。

もちろん、これらはあくまでも組合名の表記についての話。

都道府県ごとに会員の店の表記をさらに調べると、「○○鮨」「△△寿司」「すし□□」「××寿し」など、実に多様な表記が混在している実態が浮かび上がってくる。表記はバラバラで統一されていない。

どうしてこんな状態になっているのだろうか?

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