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2012/3/9

■ラジオ体操は米国の生命保険会社が発案

ラジオ体操をする人たち。1932年(昭和7年)ごろ、東京都内=共同

一方、いかにも日本生まれと思いがちなラジオ体操は、実は米国生まれだという。高橋秀実著『素晴らしきラジオ体操』によると、1925年(大正14年)、ニューヨークで始まった「健康ダイエット体操」がルーツだ。

「グッドモーニング、エブリバディ。さあ目がさめたらパジャマを脱いで、部屋の窓を開けましょう」。午前6時45分、マンハッタンにあるスタジオから起床ラッパの音が鳴り響き、「エクササイズマン」と呼ばれた指導員が元気に語りかける。

行うのは32の体操。腕回し、背伸び、屈伸などの軽い動きだけでなく、寝そべって足を上げたり自転車こぎをしたりと、激しい運動もある。これらを20分間でこなすのだという。

ラジオ番組を提供したのはメトロポリタン生命保険(現・メットライフ生命保険)。米国で最大手の生保だ。なぜ生保がラジオ体操なのか。『素晴らしきラジオ体操』はイメージ戦略だと解説する。

当時の生保は「死の換金」などと呼ばれ、イメージが悪かった。これを明るく健康的なものに転換すべく打ち出したのが体操だった。同社の戦略は当たり、「健康になった」などと感謝する手紙が4万通も届いたという。

東京都文京区の大塚公園では早朝からラジオ体操の音楽が響き渡る。今も年中無休だ(2011年10月)

さて、米東海岸に広がったラジオ体操がどうして太平洋を渡ったのか。そこにはふたりの日本人の存在があった。猪熊貞治氏と進藤誠一氏。ともに逓信省簡易保険局の官僚だ。

両氏は当時、それぞれニューヨークでメトロポリタンの体操を知り感銘を受けた。帰国後、「日本でも健康体操放送を」と雑誌に投稿。協議の末、昭和天皇即位の大礼にあわせ、1928年(昭和3年)11月1日から「国民保健体操」という名でNHKラジオの放送が始まった。米国同様、日本でもラジオ体操は保険事業の一環としてスタートしたのだ。

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