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究極の大人向け「お子様ランチ」、トルコライス 出張グルメの達人・長崎編

2012/2/18

長崎は鎖国時代に唯一の国交窓口だったこともあり、食文化も和洋中の折衷だ。これを地元では「和華蘭(わからん)」と呼ぶ。表現にも異国情緒が漂う。

入門編~トルコライスはグローバルなワンプレート料理~

洋食店だけでなく、喫茶店でもトルコライスが楽しめる(「ツル茶ん」の正面)

長崎名物と言えば「ちゃんぽん」だが、それと同等に「じげもん(地元の人)」から愛されているのが「トルコライス」だ。どちらも長崎を代表するローカルフードだが、トルコライスは手軽さとぜいたく感の双方を併せ持つ。

ところで、トルコライスとはどんなものなのか。いためご飯(チャーハンやピラフ)、スパゲティ、トンカツなどが1つの皿に盛られたものが定番だ。いわば大人向け「お子様ランチ」。究極のワンプレート料理とも言える。洋食店のみならず、喫茶店などにもある人気メニューだ。長崎市内だけでも約250店舗でトルコライスを提供している。

■長崎らしくミステリアス

3つの人気料理が調和する究極のワンプレート「トルコライス」。色鮮やかな見た目も食欲をそそる(「ビストロボルドー」のトルコ風ライス)

トルコライスは1950年代に登場したと見られる。ちゃんぽんと同様に店員の賄い料理が原点とされるが、明確な起源は不明。名前の由来も「右にチャーハン(中国)、左にスパゲティ(イタリア)。世界地図で見ると、その真ん中にのるトンカツはちょうどトルコのあたりだから」「フランス語の三色旗を示すトリコロールがなまった」など諸説が乱立する。

そもそも豚肉を食べないイスラム教徒が多いトルコでトンカツを使った料理はあり得ない。多国籍料理? それとも無国籍料理?――。ミステリアスな感じも長崎らしい。

一般的にはB級グルメ扱いされることが多いトルコライス。だが、「BはベストのB。長崎が誇る最高級グルメ」と洋食店「ビストロボルドー」(長崎市万屋町5の22)の植原一オーナーシェフは胸を張る。

繁華街「浜んまち商店街」の路地に入った店の中は、タマネギをいためた甘い香りが充満している。素朴なたたずまいで、老舗店特有の敷居の高さは感じられない。同店の「トルコ風ライス」はトルコ風の炊き込みピラフをドライカレーに変え長崎流にアレンジしている。

トルコライスは店の個性の表れ。店ごとにボリュームや食材が異なる

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