子育て機に、冷めた夫婦へ 「1歳危機」どう克服?

こんなはずじゃなかった――。子育てが始まるとともに配偶者への気持ちが冷め始める夫婦が多いという。家事や育児についての思惑のズレが浮き彫りになるためだ。良好な関係を保つにはどうすればいいのか。育児休業からの復帰や子の入園・進学など節目が多いこれからの時期は、見直しのチャンスだ。

「何でも私ばかり」――。東京都内に住む会社員A子さん(33)は夫(41)への不満を隠さない。息子(2)が病気になれば会社を休んで看病するのも、家事の大部分も担うのもA子さんだ。夫が忙しいのはわかるが、掃除ロボットの作動を忘れることも。「できることはやっている」という夫にいら立つ。

不満を感じるのは、夫側も同じだ。会社員Bさん(38)は帰宅する直前にひと呼吸し心を静めるのが日課。ドアを開けるなり3歳の子どもを抱える妻(35)からグチが連射されたり、無言でにらまれたり。「手伝っても不満顔。けんかになるから黙ってやり過ごす」。玄関に置いた新婚旅行の写真の笑顔など、久しく見ていない。

ねぎらいも減少

ベネッセ次世代育成研究所が2011年にまとめた調査によると、子育てが始まると相手に幻滅し、前より冷めた関係になる夫婦は多いという。

06~07年に妊娠期にあった夫婦288組を対象に継続して調査。妊娠期は配偶者に対して夫婦共に約74%が愛情を実感すると回答した。だが子どもが生まれるとその割合が低下。特に1歳児期までの低下が目立つ。

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