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京都が京都らしい本当の理由 伝統の危機救った技 京都ここだけの話(13)

2012/1/5

古都だけに伝統をかたくなに守る街……というのは、京都の特徴の一部でしかありません。生き残るためには、時に大胆な変革にもチャレンジします。

【登場人物】

東太郎(あずま・たろう、30) 中堅記者。千葉県出身。人生初の「関東脱出」で京都支社に転勤し半年。取材時もオフの日も突撃精神で挑むが、時に空回りも。大みそかの夜、除夜の鐘を初めてついてみたものの、力みすぎでイマイチの音色に。

竹屋町京子(たけやまち・きょうこ、25) 支社の最若手記者。地元出身、女性ならではの視線から、転勤族の「知識の穴」を埋める。2日は朝から高島屋、大丸、京都駅の伊勢丹と百貨店のバーゲンを母親と歩き回った。

岩石巌(がんせき・いわお、50) 支社編集部門の部長。立場上、地元関係者との交遊も広く、支社で一番の「京都通」を自任する。元日のサッカー天皇杯決勝でのJ2京都サンガの敗北は「今シーズンに期待が持てる負け方だった」と分析する。(登場人物はフィクションです)

■危機だからこそ、国産にこだわる

国産糸にこだわる千總の訪問着

東太郎 明けましておめでとうございます。冬の底冷えは話に聞いていましたが、なるほど厳しいですね。

竹屋町京子 まだまだ寒くなるので、覚悟しておいてくださいよ。使い捨てカイロとホット・ドリンクが手放せません。

岩石部長 温かい飲み物といえば、三条通にある「伊右衛門サロン京都」のカフェに行ってきたぞ。運営している京友禅の千總(ちそう)は創業1555年だってな。今年で457年目か。

太郎 絶対につぶれないと信じられていた大企業が倒産するご時世ですから、この歴史の長さは驚きですよね。千總は今でも芸舞妓(まいこ)さんらが着る和服の付け下げや訪問着で有名ですよ。「よーいやさー」の掛け声でおなじみの「都をどり」の衣装を手掛けることもある、ザ・京都の老舗企業です。

京子 私は京都生まれなんであまり意識してないんですが、東京から祇園を訪れる人はよく「京都らしい」という言葉を無意識に使いますよね。この言葉、実は千總のような企業がものづくりを続けているからこそ、なんですよね。

部長 確かにそうだが、老舗企業でも時代や環境の変化に適応し続けるのは、そう簡単なことじゃないぞ。

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