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編者はお酒好き? 思わず共感「大人の辞書」

2011/11/29

実用性だけでなく、味わいのある用例にもこだわった新用字辞典

【多弁】「酒が入ると―になる」

これはある辞書の用例ですが、思わず「そうそう」とうなずく方がいるかもしれません。辞書といえば淡々と言葉の意味が並び、無味乾燥なイメージがありますが、人の手によって書かれているのには間違いありません。よく読んでみると、どんな人が書いたのかチラリと見えて、共感することも。今回は「大人の辞書」を紹介します。

辞書を「読んだ」ことはありますか。辞書は調べ物の際に欠かせないものですが、普段は確認のために「引く」という使い方が一般的です。今は子供の辞書引き学習ブーム、大人も負けてはいられません。調べ物のついでに、空いた時間に、いつもと違った角度から辞書を読んでみると、意外に面白い発見がありそうです。

お酒にまつわる用例には語義の理解を助ける効用がある(三省堂新用字辞典から)

今年刊行されたばかりの三省堂新用字辞典(山本真吾・三省堂編修所編)。用字辞典といってもあまりなじみがないかもしれませんが、国語辞典が言葉の意味に焦点をあてたものなのに対し、用字辞典は言葉の使い方に特化した辞典です。標準的な表記、簡潔な語義・用例が示され、同音語の書き分けにも役立ちます。

「この言葉、どうやって使うのかな」「どんな字を書くのだっけ」など、日ごろ使う表現を確認したいときに頼りになる、実用性に重きを置いた辞典といえます。意味の記述より用例が中心になりますが、これがただの用例と侮るなかれ。簡潔にまとめた一文に、生きた言葉が多く出てきます。注意して読んでいくと気になる項目もちらほら登場。ちょっとのぞいてみましょう。

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