古墳「棺おけ」ダムで活用 鎌倉時代のリサイクル事情
狭山池(大阪狭山市) 古きを歩けば(11)
「もったいない」。日本では古来、倹約が美徳とされ、近年は環境保護からも資源リサイクルに拍車がかかる。だがモノが棺おけだったら――。大阪府大阪狭山市の狭山池で見つかった鎌倉時代の石樋(ひ)は、古墳から運び出した石棺を多数転用してあった。死者への意識が今とかなり違ったようだ。
■魔よけの「朱」が残存
狭山池は南河内一帯の灌漑(かんがい)のために616年ごろに築かれた日本最古のダム式ため池だ。奈良時代、...
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。