2011/11/25

大手町ホンネガールズ

意外と簡単、セクハラ回避法

川崎 4年ほど前、女性マネジメントについてのセミナーを男性管理職向けにしたら、「女性課長が男性社員を“くん”付けで呼ぶのが嫌だ」と言われました。「御社はみんな“さん”付けなんですね」って聞いたら、その男性は女性社員を「○△くん」て呼ぶという。女性が“くん付け”で呼ぶのが許せないって。

「私に言うことか?」と思いましたが、それくらい分かっていない男性管理職がたくさんいるのが日本企業の実態です。「そりゃ、女性は辞めるわ」と思ってしまいました。

宇津木 ホント。私が女性初の日本代表監督になったときの男性のやっかみはすごかった。女よりヒドイ。陰口はまだしも、怪文書は回るわ、脅されるわ、何度もありました。おかげで頑張れたので、今は感謝していますけどね。

川崎 大抵の女性はそこまで行ったら辞めます。

山極 グローバル競争が加速する中、多種多様な市場ニーズに応え、経営パフォーマンスを上げていかなくてはならないのに、日本の女性人材さえ活かせない会社が、言葉や文化も宗教観も違う外国人をマネジメントできるでしょうか。

川崎 絶対無理。でもそういう体質を変えるのはものすごいエネルギーがいる。

宇津木 言うべきことを言うこと。ダメなことはダメ、頑張ったら「頑張った」と言うべきです。1対1の人間として、部下と上司も、女性と男性も、本気で真剣に向かい合うことが大切です。

私は褒めるときは褒めるけれど、しかるときは、ボロクソに言ってました。

司会 2004年アテネ五輪前、ソフトボール担当でしたが、「ここまで見てるか」というほど、気配りしていらした。取材前は、「レギュラーだけでなく、記事は書かなくていいから、選手全員に話を聞いてくれ」と、各メディアに頭を下げられたときは、こちらの頭が下がる思いだった。

一度、宇津木さんのチーム(現・ルネサスエレクトロニクス高崎)練習後、ファミレスに食事に行ったら、選手が喜々としながら、競い合って、好き嫌いが多い宇津木さんの好みのものを選んで、ビュッフェから持ってくる風景には、胸が熱くなりました。

このくらいの人間関係を築くのは大変です。特に男性は女性相手だと、セクハラと思われないか? 危惧するようです。

川崎 簡単です。自分の恋人や、妻・娘が横にいると思えば、絶対にセクハラになる言葉は使いません。「今日も元気でいいね」とは言っても、「今日はきれいだね、何かあるの?」なんて言わないでしょ。

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