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歴史博士

古代国家支えたメガ「王墓」 造山古墳(岡山市) 古きを歩けば(10)

2011/11/22

岡山市にある国史跡、造山古墳。自由に立ち入ることができる古墳では全国最大だ

岡山市に“全国最大”を誇る前方後円墳、造山古墳がある。墳丘長は約350メートルで全国4位。ただ大阪府にある上位3つの古墳はいずれも宮内庁が管理する陵墓で、一般の立ち入りが禁止されている。自由に立ち入れる古墳では、造山が最大というわけだ。

■全国最大級のスケール

しかも5世紀前半の築造時には、全国最大級だったとされる。古代の吉備は、スタート当初の畿内政権(ヤマト政権)を支えた地方連合の雄だった。4~5世紀、スタートしたばかりの古代国家の構造には今も謎が多いが、この大規模な古墳が造営されたのは、当時の吉備の首長が畿内の大王(天皇)に比肩する力を持っていた証しとする見方もある。

墳丘の樹木は一部が伐採され、3段築成の墳形がよくわかる

古墳といえば、木が生い茂って山にしか見えないものが多い。だが、造山古墳は樹木や下草が一部伐採されて墳丘の形がよく分かり、裾から見上げると3段重ねの墳形が今も原状を保っているのに驚かされる。「シイの木の枝が落ちるなど危険なので切っています。見通しがよくなったと見学者には好評です」。同市教育委員会文化財課の草原孝典さんが教えてくれた。

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