香ばしい「ごま」の風味

自家製の手作りごま豆腐。白はみそだれ、黒はワサビしょうゆで味わう(田中屋)
2枚の昆布を編んで揚げた蛇腹昆布(田中屋)

ごま豆腐の白はみそだれ、黒はワサビしょうゆで食べる。もちもちした食感で、ごまの風味が香ばしい。3代目店主の田中朋宏さんは「滋味豊かなごまを丹念に練り上げた手作りのごま豆腐で、皆さんにおいしいと言っていただける」と話す。田中さんによると、永平寺の精進料理は、調理法は「煮る・蒸す・揚げる・生・焼く」、味は「辛み・酸味・甘み・苦み・塩辛さ」、色は「青・黄・赤・白・黒」の「五法五味五色」を基本に、栄養や食欲を満たすように工夫されている。

席で豆乳を加熱してできたての豆腐を味わえる幸家の「お月見御膳」

永平寺に向かう国道364号沿い、門前から4キロほど手前にある「幸家(さちや)」(永平寺町京善41の53の1)は予約なしで精進料理を食べられる。豆腐主体の「精進御膳」(2100円)だ。ただし1日限定20食なので、売り切れになることもある。その場合は同店自慢の創作豆腐料理がある。

幸家は豆腐メーカーの幸伸食品(永平寺町)直営のショップ兼レストラン。高い天井と大きな窓の現代風の建物で、窓の外には竹林が広がる。今の季節は「お月見御膳」(2730円)がお薦めだ。地下100メートルからくみ上げた霊峰白山の伏流水で仕込んだ豆腐が液体の豆乳の状態で出てくる。テーブルの上でそれを加熱すると固まって豆腐になる。普通、豆腐は一回冷えたものが出るが、ここでは熱々のできたての豆腐が味わえる。ほかに湯葉のお造りやつくだ煮、里芋の豆腐包み、ごま豆腐、精進だしの汁物、そばなどが付く。専務の久保透さんは「調味料で味をごまかすのではなく、素材そのものの味を引き出す料理を心がけている」と言う。

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幸福度、日本一