上級編~食事も修行 永平寺ゆかりの精進料理~

永平寺の門前商店街では5店ほどの飲食店が精進料理をメニューに掲げる。

曹洞宗大本山永平寺。道元禅師が1244年に開基した禅の修行道場であり、福井県有数の観光地でもある。道元は食事を含む日常の行いそのものを修行の一つと考え、料理を作る心構えや食事の作法などを記した「典座(てんぞ)教訓」を残している。時間が許せばぜひ参詣し、名物のごま豆腐はじめ永平寺ゆかりの精進料理を味わってみてはどうだろう。

永平寺は福井市に隣接する永平寺町にあるが、JR福井駅から直行バスで30分と近い。門前商店街にある飲食店のうち5軒ほどが精進料理を出している。ただし通常は2~3日前までに予約することが必要で、飛び込みでは食べられないことがある。

記者が訪ねたのは土産物店と食堂を兼ねる「田中屋」(永平寺町志比23の31)。1050円から2625円まで4種類あるメニューのうち、上から2番目の2100円の精進料理を注文した。ざっと内容を示すと、黒と白のごま豆腐、湯葉まんじゅうのせいろ蒸し、山菜の煮付け、山芋とろろ汁、刺し身コンニャク、豆腐のかば焼き、香の物、おろしそば、そしてご飯。2枚の昆布を編んで揚げた蛇腹昆布も付く。

煮物、焼き物、揚げ物、蒸し物、生……と多彩な品々が並ぶ精進料理(田中屋)
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香ばしい「ごま」の風味