幸福度・日本一、福井が生んだ「口福」のソースカツ丼出張グルメの達人・福井編

「出張グルメ」北陸シリーズの3回目は福井。法政大の研究グループの調査によると、福井は「幸福度」日本一の県。その実力を味の分野で探ってみた。

入門編~庶民の味「ソースカツ丼」~

ヨーロッパ軒総本店の店主、高畠範行さんは「低カロリーで女性も子供も食べられる」と話す。

「料理と酒が本当にうまい」。福井に赴任した転勤族の多くが口をそろえる。福井在住2年8カ月の記者もまったく同感だ。コメの王様であるコシヒカリを開発したのは実は福井県であると言えば、福井の食の実力を納得してもらえるだろうか。越前おろしそばから冬の味覚の越前ガニまで食の名物は数多いが、まずは「庶民の味」の代表であるソースカツ丼を紹介しよう。

生ビールとの相性も抜群

元祖は1924年(大正13年)開店の洋食店「ヨーロッパ軒総本店」(福井市順化1の7の4)だ。JR福井駅から徒歩10分、市内一の歓楽街「片町」の一角にある。

代表メニューの「カツ丼」は、熱々のご飯の上にウスターソースをくぐらせた薄切りのロースカツ1枚とモモ肉のカツ2枚が乗って850円。ご当地B級グルメ大会の常連である長野県駒ケ根市のソースカツ丼は、ご飯の上に千切りキャベツを敷き、その上に分厚いトンカツを乗せるが、福井は至ってシンプルなのが特徴だ。3代目店主の高畠範行さんは「純粋にソースカツ丼を味わうのに(野菜など)余計なものはいらない」と話す。

肉は軟らかく、かむとじわっと肉汁が広がる。細かいパン粉を衣に使うので油分は少なく、意外とあっさりしている。高畠さんは「カロリーは少なめで、女性や子供も食べやすい」と話す。

福井県の「庶民の味」代表、ソースカツ丼