もちろん入社時の資質がそのまま残るとは限らないが、上の世代は下の世代を自分が若かったときと比べがち。それが世代間ギャップの一因となりうる。

「若者のトリセツ」の著者で、日本生産性本部と組んで長年若手社員を調査・研究している岩間夏樹さんは「現在の40代以上と、その下の団塊ジュニア世代以降では仕事に対する意識差が特に顕著。40代が若手を理解できないのも無理はない」と指摘する。

団塊ジュニア世代以降は高度経済成長で豊かになった社会で生まれ育ち、食べるために働く意識が希薄だという。「働く目的は自分の能力や個性を生かすため。『給料をもらうためだから辛抱しろ』は通用しない」

ただ、下の世代からみれば40代は甘さが目立つ。特に40代後半は経済が成長している時代に社会人になっている。意識の上では団塊世代など旧世代に属し、会社への依存体質が残る。岩間さんは「パイが拡大していた当時のやり方を押しつければ若手は当然反発する」と説明する。

「職場の電話が鳴っていてもすぐに取らない若手社員をどう指導しますか」。11月上旬にエン・ジャパンが主催した人事研修「若手社員の意欲を高める育成法」。中小企業の管理職ら14人に講師が課題を出した。