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U型→O型 変化した洋式トイレの謎 編集委員 小林明

2011/10/28

洋式トイレの便座には、先端が切り取られている「U型」と、切り取られていない「O型」とがある。では、どうして2種類に分かれているのか? そんな素朴な疑問から取材を始めてみると、戦後の生活スタイルの大きな変遷が浮かび上がってきた。そこで今回は便座の形状から透けてみえる不思議な社会学について紹介する。

まず、世の中の便座の形状の割合について調べてみよう。

■現在、U型はほとんどゼロ

表1は業界最大手TOTOの出荷実績におけるそれぞれの割合をまとめたものである(比較可能な1995年から現在までの統計)。U型がほぼ一本調子で減少し続け、逆にO型が増加し続けている様子が読み取れる。つまり、U型は現在ではほとんどゼロ。O型が圧倒的に多い(出荷ベースの統計なので、世の中からU型の便座がまったく消えたわけではない)。

「かつて、日本ではU型の便座が圧倒的に多くて主流だった。ところが、なぜか徐々に減少するようになり、やがてO型に移り変わったんです」。TOTOの広報担当者がこんな便座の歴史について教えてくれた。U型→O型という大きな流れがあるわけだ。

では、どうして形状がこのように変化してきたのか?

その理由を日本トイレ協会の平田純一会長に尋ねると、「実はトイレ内の広さ、さらには便器自体の大きさと密接に関係しているんです」という答えが返ってきた。「便座の形状は、一般庶民の住まいの構造や経済力の変化の反映でもある」と平田さんは言う。

便座の変遷の背後には、興味深い生活スタイルの歴史が隠されていたのだ。

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