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「ファッション代は聖域」 バブル経験、40代女性の価値観は… 40代・惑いの10年

2011/9/14

 社会人になったころにバブル経済の絶頂期を経験した40代の女性は、20代でブランド品に触れ、海外旅行を楽しむのが当たり前という時代を生きた。40代は女性の生き方の選択肢が本格的に多様化し始めた最初の世代でもある。「失われた20年」を経た今でも、40代女性の前向き思考は変わらない。

「気に入れば迷わず買う」と杉谷文子さん(東京都中央区の三越日本橋本店)

 「自分らしくいるために必要なので、やめられない」と都内に住む契約社員のA子さん(49)。毎月化粧品に3万円ほど使い、新商品が出ればすぐに買う。お気に入りの美容クリームの値段は20グラム8400円だ。

洋服1回5万円

 海外経験が豊富で、「いつでもミラノを歩ける格好」が日々の服装の基準。フェラガモのパンプスを愛用し、百貨店では毎回、洋服を5万円程度は購入する。「子どものために貯金しよう」と夫とは話すが、ファッションや美容への支出は“聖域”だ。

 バブル経済を体験した40代後半の世代は消費意欲が旺盛といわれる。「若さや女性であることの恩恵を堪能した世代」とフリーライターの白河桃子さん。アサツーディ・ケイ、シニアプランニングディレクターの夏目則子さんは「高級なモノやサービスを知った経験が、その後の消費にも影響している」と話す。

 今の40代より上の世代が20代のころは、「女性は家庭を守る」という社会通念が色濃く残り、進学や就職を諦めた女性も多かった。しかし、今の40代は「普通の女性が自らの意志で、仕事や結婚、出産など人生を選べる世代」(博報堂生活総合研究所の夏山明美上席研究員)だ。

 日本舞踊の稽古帰りに百貨店に立ち寄った横浜市の会社員、杉谷文子さん(46)は、「いいお値段でも、気に入れば迷わず買う」と話す。この日はお気に入りのブランドの冬物のパンツを見に来た。「夫婦2人で楽しめるうちに楽しもう」と海外旅行にもよく出かける。若いころ身についた消費行動がいまだに続く。

 「いい意味で欲張りで前向き。努力も惜しまない」というのは、美容情報誌「美ST(ビスト)」の山本由樹編集長(49)だ。

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