2011/9/13

職場の知恵

C これはサバイバル術です。多様な人が集まっている国際機関で働いている男性を見ると、(日本企業の)男性よりもサバイバル能力が優れている気がします。この人にはこういう反応とか、気配りができる。

A 相対的に日本男子は想像力と記憶力が足りないですね。

グッときた上司は目配り上手

司会 グッときた上司っていますか? 逆に、カチーンと来た上司とか。

B 入社2年目のときのことです。いつものルーティンワークに加えて、考えないといけない作業が初めて与えられました。その結果、手いっぱいになってしまったんです。そうしたら、仕事のできる上司が、単純作業の方を引き受けてくれたんです。私を育てるために「任せてくれるんだ」と、格好良く見えました。

D 今、70代の男性がリーダーのプロジェクトに参加しているんですが、仕事は早いし、常に同じ目線で話してくれる。問題を相談すると、解決はせず、道筋だけつけてくれる。そして、プライベートは大切にしてくれて、午後7時以降、休日も電話してこない。この目配りはすごい。

司会 高度成長期を支えた世代ですね。

D 好奇心旺盛で、冒険心があって、それが今でも続いている。

司会 今は、男性の方が内向きですね。

C しかも弱い。(途上国を)助けるために海外に行くのに、アフリカでも東南アジアでも体を壊すのはたいてい男。精神的にも弱くて、そこから体調を崩す。

石橋を叩いて渡らない上司

司会 国際支援といったハードな仕事を選ぶ女性は大抵腹くくっているから、男性の弱さが際立つんでしょうね。

C アジアの農村で、女性グループの起業を手伝ったことがあります。日本側も現地も女性が多いプロジェクトで、女性からは、商品の販促のために展示会に出展するなど様々なアイデアが出ました。しかし、男性のリーダーが「どうなるか分からない」と必ず、待ったをかける。

結局女性だけで、展示会に参加してしまいました。リーダーだけが石橋を叩(たた)いているうちに、私たち女性は渡ってしまった。リーダーだけが、渡れず向こう岸に残ったままだったんです。

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女性は宇宙人?