健康も気になる年代だ。ベネッセ次世代育成研究所の乳幼児の父親についての調査(09年)では、3歳以下の第1子を持つ40代以上の父親は、自分の体の健康に不安を感じる人が5割を超えた。
48歳で2歳の娘がいる公務員のCさんは「子どもを寝付かせたあとに、最近ウオーキングを始めた」という。健康診断でコレステロール値などが上がっていたからだ。「娘の存在は大きい。体質改善しなくては」
人生の後半戦をよりよいものに――。父親にとって40代はまさに正念場だ。
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育児・家事に抵抗ある人も
最近は「イクメン」が話題だが、ベネッセ次世代育成研究所の主任研究員、高岡純子さんは「中学・高校で女子と同様に家庭科の授業を受けてきた若い世代に比べ、今の40代男性は育児や家事参加に対する意識が薄い傾向がある」とみる。
博報堂生活総合研究所の主席研究員の吉川昌孝さんも「亭主関白の家庭で育った人が多く、育児や家事にも基本的には抵抗がある人が多い」。しかし「だからこそ、関わってみたときに価値観が揺さぶられることも多いはず」という。
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編集委員・石塚由紀夫、川本和佳英が担当しました。
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