抜け毛、薄毛を防ぐにはどうしたらよいのだろうか?

頭皮を清潔に保ち、血行を良くすることが大切だという。そこで、意外に知られていない正しいシャンプーの仕方を紹介しよう。

洗髪前にブラッシングを

まず、洗う前に軽くブラッシングすること。頭皮の血行を促し、老廃物、汚れ、ホコリなどを落とすほか、髪の毛のもつれなどを解き、シャンプーの際に髪の毛が受けるダメージを防ぐ効果がある(ただ、過度のブラッシングは髪の毛の内部を守るキューティクルを傷つけてしまう)。

次にぬるま湯だけで髪の毛の汚れを落とす(これだけで50%程度の汚れが落ちる)。髪と地肌をあらかじめ十分にぬらすことで、髪を傷めずに地肌をまんべんなく洗うこともできる。

シャンプーは頭に直接つけずに、最初に手のひらに取り、軽く泡立てたうえで、地肌の何カ所かに分けて塗布する。生え際から頭頂部に向かって指の腹でマッサージするように洗う。髪の毛というよりも地肌を中心に洗う感覚。地肌が傷ついてしまうので、決してツメを立ててはいけない。泡には髪同士の摩擦を防ぐ働きもある。

シャンプーは男性3グラムが目安

シャンプーはどの程度が適量なのだろうか?

もちろん髪の長さや量、髪や頭皮の汚れ具合によって異なるが、髪がそれほど長くない男性なら3グラム程度(手のひらに500円硬貨大に広がる量)が1つの目安。あごから肩程度までの長さならば約6グラム、肩から脇の下程度までの長さならば約9グラムが目安となるそうだ。

頭頂部や後頭部は手が届きにくく、洗い残しができやすいのでよく洗うこと。すすぎ残しはフケやかゆみの原因になるので、シャンプーを念入りに洗い流すのが大切になる。リンスやトリートメントを髪全体になじませてから再度すすぐ。リンスやトリートメントには、表面の油膜を補充し、髪の毛の傷みの拡大や静電気の発生を防ぐ効果がある。

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ドライヤー、髪から20センチ以上離して