アート&レビュー

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山下達郎が語る 震災で揺れた新アルバム誕生の舞台裏 「Ray Of Hope」 全曲にコメント

2011/8/17

(10)【いのちの最後のひとしずく】

珍しい女性目線の女歌。「水商売の女性が主人公で、メロディーを変えたら完全な演歌。そういう店は好きじゃないし、行かないけど、キャバクラ嬢と話してみると面白いし、共感できた。彼女たちが抱えてる悩みが僕には透けて見えるんで、向こうがリラックスして話しかけてくるんです。一度、銀座に連れて行かれた時、20人くらいの女性がカラオケで竹内まりや『家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)』を一緒に歌って圧倒された」

(11)【MY MORNING PRAYER】

日本テレビ系列の朝の情報番組のテーマ。3月11日に録音中だったが、全面的に書き直した。「直している時、事務所の社長から電話があって『有力な筋からの情報だけど、明日、原発が爆発するらしい』という。デマだったんだけれど、それで腹が据わった。もうどうなってもいいや、と。そんな状況で、裸の自分が出ていると思う」

(12)【愛してるって言えなくたって】

今年1~3月に放送されたテレビドラマ「冬のサクラ」主題歌。「(シャンソン歌手の)ジャック・ブレルみたいにしたかった。次の『バラ色の人生』につながる」

(13)【バラ色の人生~ラヴィアンローズ】

テレビ番組「ブロードキャスター」のテーマソング。エディット・ピアフの十八番だった。「勇退するプロデューサーのリクエストにこたえた。自分が歌うなら、1人アカペラしかないと思った」

(14)【希望という名の光(Postlude)】

再び、「希望という名の光」のアカペラコーラスで幕を下ろす。

11月からは本作を引っさげ、全国のホールを回るツアーが始まる。「ライブハウスツアーが無くなったので、その分、後半の本数を増やしました。ライブハウスは来年、座って聴けるようなところで開きたい。1曲15分くらいの長い曲とか、ホールとは違ったセットを考えてます」

(聞き手は文化部 多田明)

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