精神ストレスによってニオイが強まる傾向もある。

図6は花王が女性25人を対象に調査したワキガ臭の変化の様子。

被験者に人前で常識テスト、算術計算、自己紹介などを強制し、精神ストレスを10分間与えた後に検査した結果と、その前日に精神ストレスを与えることなく検査した結果を比べると、ワキガ臭が「顕著に強くなった」と「強くなった」という被験者は合わせて76%。特に「顕著に強くなった」という48%を対象にワキガ臭のもとになる分泌物の量を調べると、最大で3.6倍に増えていた。

緊張した際にワキ汗をかき、ワキのニオイが強くなる経験をした人は少なくないはず。それが実験で科学的に裏付けられた格好だ。「我々の先祖は、神経の緊張や興奮を周囲に伝えようとしていた。そんな名残かもしれない」と矢吹さんは想像を膨らませる。

こうした基礎知識をもとに、ワキガ臭などの体臭が発生するのを防ぐコツをまとめたのが表7

まず、汗などの分泌物はこまめにふき取ること。特にストレスによる発汗はすぐにふき取るのが効果的。また、下着、衣類等はこまめに取り換えたり、衣類はより通気性の良いものを選んだりする方がよい。さらにニオイが発生しないように、汗腺からの分泌物を分解する細菌を極力減らす工夫も欠かせないようだ。

「細菌が繁殖する3条件はエサ・水分・温度。つまり、この3条件が整わないように工夫することがコツ」と矢吹さんは説く。

電力不足で従来よりも汗をかく機会が多いこの夏。周囲を不快にする体臭が発生しないように、常に気を配りたいものだ。

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