プロ野球選手やJリーガー、何月生まれが多い?編集委員 小林明

4~6月生まれがスポーツや勉強などで有利だという説があるのをご存じだろうか。

日本では学校が毎年4月から始まるため、学期が始まってからすぐに生まれた子どもの方が心身面の発育などで同学年のライバルをリードしやすいというわけだ。

この説を裏付ける興味深い統計がある。

図1は日本のプロ野球12球団のうち外国生まれを除いた選手の生まれ月を四半期ごとに独自集計した結果である(2011プロ野球選手名鑑・日本スポーツ企画出版社をもとに作成)。4~6月生まれの方が、1~3月生まれよりも明らかに優勢な実態が浮かび上がる。

最も多いのは学期が始まったばかりの4~6月生まれで248人(全体の約31%)。次いで7~9月生まれの236人(同約29%)、10~12月生まれの194人(同約24%)、1~3月生まれの131人(同16%)と続く。最少数派である1~3月生まれは最多数派である4~6月生まれのほぼ半分しかない。学期末の3月に近付くほど選手の人数は少なくなっている。

球団ごとに見ても、この傾向は変わらない(表2)。

12球団のうち4~6月生まれが最も多いのは中日、巨人、広島、横浜、西武、ロッテの6球団。7~9月生まれが最も多いのは中日、阪神、ヤクルト、日本ハム、オリックスの5球団(中日は20人で同数)。10~12月生まれが最も多いのはソフトバンクと楽天の2球団。1~3月生まれが最も多い球団は1つも見当たらなかった。

こうした現象は野球だけでなく、サッカーでも起きている。