健康・医療

日経実力病院調査

椎間板ヘルニア、手術では内視鏡駆使 腰痛編 日経実力病院調査2010

2011/4/7

高齢者に限らず腰痛の原因の一つとして患者の多い椎間板ヘルニア。今回の調査で「手術あり」が最も多かったのは194例の岩井整形外科内科病院(東京都江戸川区)だ。稲波弘彦院長は「同じ椎間板ヘルニアでも、神経根炎や椎間板自体の痛みなど原因は様々。その原因ごとに治療法は異なる」という。


岩井整形外科内科病院で行われた腰痛に対する内視鏡手術(東京都江戸川区)

椎間板ヘルニアは、骨と骨の間でクッションの役割を果たしている椎間板内の「髄核」と呼ばれる部分が出っ張り、神経を圧迫する。痛み自体は神経の炎症が原因のため、「そのままにしていても、だるさは残るが痛みはいつかは治る」(稲波院長)。同病院ではまず安静を勧め、消炎鎮痛剤を処方して炎症を抑える。

それでも痛みが引かない場合、炎症部分に局所麻酔やステロイド剤を注入する「ブロック療法」に移る。手術は基本的には「ブロックでも効かなかった場合の選択肢」(同)だ。ただ、痛みの強さや筋力の低下、ぼうこうや直腸に障害が起きる危険性によっては早期の手術を勧めている。

手術の選択肢は様々だが同院で最も多いのは、内視鏡による椎間板摘出手術。今回の調査で対象とした09年7~12月の「手術あり」の194例中、172例を占める。

従来の手術は切開が大きく、筋肉をはがさなければならなかった。内視鏡なら全身麻酔をしたうえで2センチメートル弱の穴を背中に開け、椎間板の出っ張りを取り除くことができる。同院では手術自体は30分ほどで済む。1週間程度の入院が必要だが、手術した患者の9割に効果がある方法だ。

手術と薬剤の中間に当たるレーザーを使った治療もある。椎間板の内部にある髄核をレーザーで蒸発させて空洞を作り、外に飛び出した椎間板を引っ込める方法だ。有効率は内視鏡より低いが、局所麻酔で半日から1日の入院で済むという。ただ、費用は全額が保険適用外という。

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