働き方・学び方

イチからわかる

駅弁の新作ラッシュ、なぜ?

2011/3/22

「パパが出張先から帰ってきて、駅で売っていたお弁当の種類が多すぎて選ぶのに困ったっていう話をしていたよ」。近所の小学生、伊野辺詩音の話に探偵の松田章司が関心を示した。「駅弁の新作が増えているのかな。理由を調べてみよう」

九州で22種類発売

新型車両はやぶさの運行開始に合わせて東京駅では5、6日に駅弁大会が開かれた

2人は12日に全線開通の九州新幹線で駅弁事情を調べてみた。新作の駅弁が沿線各地で相次ぎお目見えしていた。九州旅客鉄道のまとめでは、九州の駅弁会社から「西郷(せご)丼」など22種類が発売された。一方、西日本旅客鉄道のまとめでは九州新幹線と直結する山陽新幹線で「牛 万年煮弁当」など12種類が新登場していた。

開業に合わせ、駅弁会社の淡路屋(神戸市)は、新幹線の形をした陶器製の容器に穴子や馬肉など沿線の名物を詰め込んだ「新幹線みずほ・さくら弁当」を発売した。地元の新神戸駅などの店に並べ始めたところ、開通前から1日200~300個が駅売店で売れているという。同社の柳本雄基さん(29)は「全線開通を盛り上げたいと考えました。ユニークな容器が好評のようです」と話す。

「駅弁」に明確な定義はないが普通はJRなどの駅構内で売られているものを指す。価格は900~1200円程度とコンビニエンスストアで売られる弁当の2倍程度のものが多く、それに見合った味や魅力を求められる。時間がたっても腐りにくいよう衛生を徹底するのが駅弁の最低条件。「食べ残しが出ないよう量を少なめにする」など駅弁独自のノウハウもある。

次に2人は青森県にも聞いてみた。同県では昨年12月に東北新幹線が新青森駅まで延伸したのを機に25種類の駅弁が開発されていた。青森県庁の森庸宏さん(38)は「県内の駅弁の種類を増やそうと、県庁も一肌脱ぎました」と教えてくれた。県は昨年5月に「あおもり駅弁塾」を開いた。専門家が仕出し業者などに駅弁の作り方を教える講習会だ。これが呼び水になり新たに5社・団体が駅弁事業に参入したという。

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